日本フットボールの最高峰が結集最強のオールジャパンでアイビーリーグ選抜と決戦

全日本選抜の攻撃の要となるQB は富士通フロンティアーズを2年連続のライスボウル優勝に導いた高木翼、IBM BIG BLUEの政本悠紀、パナソニックインパルスの荒木優也が務める。

そのQBたちのメインターゲットとなるのは富士通のWR 松井理己、サマジー・グラント、IBM BIG BLUE のWR 近江克仁、TE ジョン・スタントン、パナソニックインパルスのWR 桑田理介といったX リーグが誇るレシーバー陣だ。

地上戦(ラン攻撃)も強力なラインアップが揃った。X リーグMVP とライスボウルMVP をダブル受賞したRBトラショーン・ニクソン(富士通)、彼とライスボウルでしのぎを削ったミッチェルビクタージャモー(パナソニック)に加えCFL で2 年間経験を積んだ李卓(オービックシーガルズ)、ライスボウル出場の立川玄明(パナソニック)が名前を連ねる。

攻守のラインマンにも日本が誇る大型選手が揃う。OL では山下公平、大久保壮哉、臼井直樹(以上富士通)、高森恵太(パナソニック)といった2022年度のオールX リーグ選出選手がずらりと並ぶ。ここにCFL 経験者の町野友哉(富士通)、黒川晴央(アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ)、阪口友章、上沢一陽(ともにパナソニック)らが加わる。DL は2020 年のスプリングリーグ(TSL)との海外遠征試合でも活躍した佐藤将貴、清家拓也(以上オービック)、藤谷雄飛(富士通)を筆頭に、パスラッシュの名手島野純三(IBM)が加入し、外国籍選手ではジョー・マシス(富士通)が加わるのも心強い。

アイビーリーグのオフェンスを止めるにはLB 陣の活躍も不可欠だ。パナソニックの小西憂、王者富士通の主将で全日本選抜チームのキャプテンも務める趙翔来らに期待がかかる。ディフェンスの最奥を守るDB はパスカバーの上手い奥田凌大(富士通)、坊農賢吾(オービック)、ワイズマンモーゼス海人(パナソニック)に加え、タックルに定評のある田中雄大(オービック)、井本健一朗(富士通)、2021年のオールXリーグに選出されたブロンソン・ビーティといった面々だ。ここにジョシュア・コックス(パナソニック)が入り、ポジションを強化する。

スペシャルチームはではK佐伯眞太郎(パナソニック)がキッキングを安定させる。

学生からは昨年のチャックミルズ杯(年間最高選手)に選ばれたDLトゥロターショーン礼(関西学院大3 年)、彼のチームメートであるWR衣笠吉彦(3年)、昨季旋風を巻き起こした関西大学から2年生のWR溝口駿斗、甲子園ボウルに出場した早稲田大学のDL山田琳太郎(4年)、法政大学4年のOL石井潤もロースター入りした。

また、元アマチュア横綱の花田秀虎(日本体育大学3年)も全日本選抜メンバーに名前を連ねる。アメフト経験はまだ半年余りだが、抜群の運動能力を披露したい。

RBライアン・ヤングとWRトーマス・グローバーに注目 アイビーリーグ選抜チームの顔ぶれ

Japan U.S. Dream Bowlに出場するアイビーリーグ選抜「Ivy League All-Star Team」 を率いるのはコロンビア大学の名将アル・バグノリヘッドコーチだ。米カレッジ界で40 年ものHC 経験を持つ大ベテランで、現在のコロンビア大学のほか、ペンシルベニア大学でも指導をした実績がある。通算269 勝は現役のNCAA のHCではニック・セイバン(アラバマ大HC)氏の278 に次ぐ2 位の成績で、歴代でも18 位にランクされる。

アイビーリーグ選抜の司令塔を務めるのは元ペンシルベニア大学のライアン・グローバーとコーネル大学のベンジャミン・メイズだ。グローバーは大学2年生だった2018年に全10試合に先発し、パスで1,482ヤードを稼ぎ、7TDパス成功に対して被インターセプトが6という成績を残した。この年のペンシルベニア大学は6勝4敗でシーズンを終えた。
メイズは主にコーネル大学のバックアップQBとしてプレーしている。2021年は6試合の出場で3TDをあげたが、被インターセプトも3つ喫している。

オフェンスで注目すべきはコロンビア大学のRBライアン・ヤングとコーネル大学のWRトーマス・グローバーだ。RBヤングは2022年は8試合に出場し、103回のボールキャリーでアイビーリーグ9位の426ヤード、3TDを記録した。パスキャッチは8回で88ヤードとそれほど多くはない。WRグローバーはこの2年間で104回のパスキャッチで1,330ヤード、10TDパスキャッチという成績を残している。
OLは185~195センチ、136キロ前後の巨漢が揃う。最も大きいのは195センチ、136キロのコナー・スカリオーニ(プリンストン大)だ。3年生だった2021年からOGの先発となり、プリンストン大学のリーグ優勝に大きな貢献をした。

DLキャムデン・ギャニオンはブラウン大学のディフェンスの中心選手の一人。ロスタックルが多く、ランディフェンスの要として活躍する。学業も優秀で、カンファレンスのオールアカデミックメンバーに選出されたこともある。