1984年から大学リーグ代表と社会人リーグ代表が日本一の座を懸けて戦ってきたライスボウルは、2022年1月3日行われた第75回大会から社会人アメリカンフットボール・Xリーグの優勝決定戦として開催されることになりました。
アメリカンフットボールの日本選手権ライスボウルを争うのはXリーグのトップカテゴリーであるX1 Superです。X1 Superは2022年シーズンから12チーム制に拡張し、二つのディビジョンに分かれてリーグ戦を戦う新方式を採用しました。
そして、プレーオフにあたる「ライスボウルトーナメント」には両ディビジョンの上位4チームずつ、計8チームが参加します。より多くのチームにプレーオフへの門戸が開かれたことで日本選手権の価値が高まり、競技レベルの高い試合も増えました。その「トップ・オブ・トップス」を決める試合がプルデンシャル生命杯第76回ライスボウルです。
一方でXリーグは社会人のスポーツリーグとして、単に競技力の向上だけではなく、人間力を高める場としての役割を果たすことを目指していきます。
Xリーグは2022年8月に「Xリーグクレド」を発表いたしました。Xリーグはその存在意義を「一流の社会人が世界トップクラスの競技レベルで戦うリーグとして、子ども達がその多様性あふれるキャリアにあこがれ、目指す存在であり続ける」と定義し、これを果たしていくための心と行動の規範である5つのクレド(「尊敬と感謝」「挑戦と努力」「組織への貢献」「多様性の尊重」「大きな夢」)を定めました。
Xリーグに関係するすべての人が「クレド」を意識して行動することで社会に貢献する、持続可能なフットボールリーグが実現すると考えています。
76回目を迎えるライスボウルの長い歴史の中で、日本のフットボールも大きく変わりました。今や日本のアメリカンフットボール競技レベルは本場アメリカ、カナダに次ぐ高いものとなり、海外のプロリーグに参戦する日本人選手も増えました。海外プロリーグとの連携によって、NFLやCFLに日本人選手が挑戦する環境はこれまで以上に整いつつあります。
また、2028年のロサンゼルスオリンピックではフラッグフットボールが採用されることが確実視されており、日本でもフラッグフットボールの普及活動がより活発化しています。
ライスボウル終了後の1月22日には国立競技場でJapan U.S. Dream Bowlが開催され、Xリーグの選手を中心に結成される全日本選抜がアイビーリーグ選抜と対戦します。全日本選抜にはXリーグで活躍する外国籍選手も含まれており、まさに今の日本フットボールの最高レベルを結集したチームの誕生です。
こうしたグローバルな世界の流れの中でライスボウルもより競技力の高い魅力的なボウルゲームとして進化していきます。近い将来にこのライスボウルを目指す選手の中からNFL選手が誕生することを確信しています。
日本フットボールの最高峰を決める闘い、アメリカンフットボール日本選手権プルデンシャル生命杯第76回ライスボウルにぜひご来場ください。
【ライスボウルの経緯】
- ・1948年に関東大学選抜対関西大学選抜のオールスター戦として開始。
- ・1984年の第37回からは大学リーグ代表と社会人リーグ代表が対戦する「日本選手権」として開催される。
- ・通算成績は社会人代表の26勝、学生代表の12勝。第63回大会からは社会人代表の優勝が続いた。