【X1 Super第2節の見どころ】勝負の分かれ目は地上戦 今季初勝利目指すノジマ相模原と連勝狙うアサヒビールが対決

2022年のX1 Super秋季リーグ第2節は25日（日）、ノジマ相模原ライズ対アサヒビールシルバースターの一戦が富士通スタジアム川崎で開催される。ラン守備に難があるノジマ相模原とラン攻撃が好調のアサヒビールによる戦いは、攻守の地上戦の出来が勝敗を分けそうだ。

開幕戦で黒星を喫したノジマ相模原の敗因は、192ヤードを失ったラン守備の崩壊。パス守備では2インターセプトに加えて4サックをマークするなどある程度機能はしていただけに、ランディフェンスの立て直しが急務だ。一方の攻撃陣ではクオーターバック（QB）カート・パランデック（上段写真左）が202ヤードで1タッチダウン、1インターセプトとまずまずの出来。新加入のワイドレシーバー（WR）宜本潤平もチームトップの4捕球、44ヤードを記録した。身長196センチの長身タイトエンド（TE）のダーニール・ジェンキンスも1タッチダウンキャッチをしてゴール前の強さを発揮した。パランデックとジェンキンスのホットラインがさらに機能すれば、得点機がぐっと増すはずだ。

対するアサヒビールは、第1節でオール三菱ライオンズを破り、昇格組で初勝利一番乗りを果たした。一番の勝因は、ランニングバック（RB）川村洋志（下段写真＃6）の走りだろう。身長168センチ、75キロの小柄なランナーは、66ヤードタッチダウンランを含む115ヤード、2タッチダウンを記録。巧みなステップで相手守備を交わし、地上戦を制圧した。開幕戦でラン守備の弱さを露呈したノジマ相模原戦でも同様の走りができれば、開幕連勝も夢ではないだろう。パス攻撃では、新戦力のQBジミー・ロックレイが、Xリーグ経験者らしく安定したクオーターバッキングを披露して攻撃をけん引。レシーバー陣との連携が深まっていけば、さらに得点力が増すはずだ。空中戦では、身長187センチのアサヒビールWR林雄太と身長190センチのノジマ相模原ディフェンスバック渡辺健太のマッチアップに注目する。大型選手同士のダイナミックなつばぜり合いは見ごたえがありそうだ。