【X1 Super順位決定戦見どころ】派手な空中戦が予想されるディアーズ対otonari福岡 攻守のライン戦が勝負のカギ
2022年11月17日(木) 14:00
2022年のX1 Super秋季リーグ順位決定戦は19日、ディビジョンA5位の胎内ディアーズとディビジョンB6位のotonari福岡SUNSが横浜スタジアムで対戦する。勝てばX1 Super残留、負ければX1 Areaとの入替戦に進むことになる重要な一戦。公式戦初対決となる戦いは、パス獲得ヤードがリーグトップ5に入る司令塔同士の投げ合いになりそうだ。
ディアーズは最終節のアサヒビールシルバースターに惜敗して迎える順位決定戦。クオーターバック(QB)加藤翔平は、リーグ4位のパス獲得ヤード(1,027)を記録し、攻撃陣をけん引してきた。タッチダウンパスは5試合で2本と得点につながっていないが、重要な一番で田邊翔一(上段写真)、杉田有毅、前田直輝ら信頼あるレシーバー陣に投げ分けたい。守備陣は開幕前に高野元秀ヘッドコーチが注目選手に指名した北海道大学出身の天内太生がリーグ3位のタックル数(23.0)と同2位タイのインターセプト数(2)と指揮官の期待に応える活躍。順位決定戦でも気負わず、レギュラーシーズン通りのパフォーマンスが期待される。
一方、今季から昇格したotonari福岡は、X1 Superの高い壁に跳ね返されて、レギュラーシーズン全敗と悔しい思いをした。それだけに、順位決定戦では今季初勝利を挙げて一足先に残留を決めたいところだ。攻撃の要は、QB西山雄斗(下段写真)。立命館大学出身の司令塔は、パス獲得ヤードでリーグトップの1,183ヤードを記録。タッチダウンも8個マークして、チームの空中戦を支えた。その一方で、インターセプトがレギュラーシーズン5試合で計11個を献上した。大一番では不用意なミスを極力減らしたい。パスオフェンスがある程度通用したのに対して、ランオフェンスと守備は立て直しが急務だ。ラン攻撃は、1試合平均44.2ヤードと苦戦。ディフェンスも、5試合で1サックとライン戦で厳しい戦いを強いられてきた。順位決定戦では、攻守のライン戦で優位に立つことが勝利へのカギを握る。