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日本人初のCFLプレーヤー誕生へ、「グローバルドラフト」が4月15日にトロントで開催

2021年04月12日(月) 18:00

カナダのプロフットボールリーグCFLが初めて開催する「グローバルドラフト」が現地時間4月15日午後1時(日本時間16日午前2時)にトロントで開催される。日本からは12人の選手が指名候補となっている。日本人初のCFLプレーヤー誕生への道がいよいよ開かれる。

候補となっている日本選手は以下の通り。
町野友哉(選抜時の所属は京都大学、現富士通フロンティアーズ OL)
斉川尚之(富士通フロンティアーズ DL)
高谷亮太(富士通フロンティアーズ DL)
小林篤実(ノジマ相模原ライズ RB)
丸尾玲寿里(アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ LB)
山岸明生(富士通フロンティアーズ LB)
佐藤敏基(IBM BigBlue K)
山﨑丈路(選抜時はエレコム神戸、現オービックシーガルズ K)
ブレナン翼(早稲田大学 WR)
木下統之(パナソニック インパルス WR)
松井理己(富士通フロンティアーズ WR)
近江克仁(IBM BigBlue WR)

グローバルドラフトは4巡制で行われ、CFL9チームが抽選で決められた順番で指名を行う。偶数ラウンド(2、4巡)では奇数ラウンド(1,3巡)とは逆の指名順となる(指名権のトレードがあった場合を除く)。

グローバルドラフトとはCFLがカナダ、アメリカ以外の国から広く人材を求め(こうした選手を「グローバル選手」と呼ぶ)、CFLのマーケットを世界規模で広げることを目的とした「CFL2.0」戦略の一環として行われる。2019年にはヨーロッパ各国とメキシコ国籍の選手を対象に個別にドラフトが行われたが、CFLのパートナーシップ提携国(日本、オーストリア、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、メキシコ、ノルウェー、スウェーデン)のすべてを対象に一気に行うものは今年が初めてだ。

実は第1回グローバルドラフトは昨年に開催される予定だったが、新型コロナウイルスの世界的感染のためにCFLのシーズンそのものが中止となり、それに伴ってグローバルドラフトも開催を見送られた。

今年のグローバルドラフト候補生は計22か国から昨年と今年の国内選抜(リージョナルコンバイン、今年はコロナの影響で非開催の国もあり)を通過した88人で、メキシコ国籍の選手が24名と最も多い。日本の12名はそれに次ぐ多さだ。
 
リージョナルコンバイン通過者は「グローバルコンバイン」と呼ばれる測定会に参加する予定だったが、コロナの影響で昨年は中止、今年は各選手が測定の様子をビデオに収めてCFLに提出する「バーチャル」形式で行われた。さらに全候補選手はCFLスタッフとの英語による面談を行った。「バーチャルコンバイン」での測定と面談の映像はCFL全9チームに送られ、グローバル選手指名の参考資料とされる。

CFLのチームはシーズン中に46名のアクティブロースターの登録が認められるが、そのうちの2名はグローバル選手でなければならない。また、アクティブロースターとは別に最大13名のプラクティスロースター枠で選手を保有することができるが、そのうちグローバル選手を3名まで含むことが許される。

すなわち、CFL全体で今シーズンは最大45名、全CFL登録選手の約8.5%にあたるグローバル選手の在籍が可能だ。

グローバルドラフトが終わると5月4日(日本時間5日)にトロントでCFLドラフトが行われ、その後すぐにトレーニングキャンプが始まる。レギュラーシーズンの開幕は6月11日の予定で、プレーオフを2週経て優勝を決めるグレイカップは11月22日に行われる。

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