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【X1 Area第3節見どころ】連勝発進のアサヒビールは2年ぶりリーグ戦開幕勝利の警視庁と対戦 ディアーズとアサヒ飲料も3連勝なるか

2021年09月23日(木) 14:30


X1 Areaは25日から第3節に突入する。ここまで警視庁イーグルスと富士フイルムミネルヴァAFCを除く10チームが2試合を消化し、3チームが2連勝と好スタートを切った。シーズンの折り返し地点を迎える次節は、X1 Superへの昇格争いが佳境を迎える終盤戦を占う重要なポイントになるかもしれない。

第3節で注目の一戦は、アサヒビールシルバースター対警視庁イーグルス。連勝中のアサヒビールは、開幕2試合でラン攻撃が354ヤードと大爆発。特にランニングバック(RB)川村洋志(上段写真)が2試合で188ヤード、1タッチダウンと好調だ。パス攻撃では、ワイドレシーバー(WR)林雄太の復帰が心強い。右脚脛の開放性骨折の重傷から2年ぶりにフィールドへ戻ってきたかつてのエースレシーバーは、前節の富士フィルム戦で決勝タッチダウンパスを捕球して復活をアピールした。ディフェンスも2試合で許したタッチダウンが1つと堅守を誇る。次節にディアーズフットボールクラブ戦が控えるだけに負けられない一戦だ。

対する警視庁は、今季初戦となった第2節のPentaOceanパイレーツ戦を31対3で快勝し743日ぶりのリーグ戦白星を飾った。2年ぶりのリーグ戦参加にも関わらず、攻守とスペシャルチームすべての分野で完成度の高さをうかがわせた。パイレーツ戦の勝因は、計10人が31回のボールキャリーで156ヤードを稼いだランオフェンス。攻撃回数の7割強を占め、試合をコントロールした。アサヒビール戦はお互いにラン攻撃が強力なだけに、地上戦の出来が試合展開のカギを握りそうだ。

開幕2連勝のディアーズは、連敗中のBULLSフットボールクラブと対戦する。第2節のブルザイズ東京戦では完封勝利。4インターセプトを記録したディフェンスが上がり調子なだけに、今後を見据えた上でもオフェンスの奮起に期待する。ランは2試合連続で100ヤードを超えているので、課題は5タッチダウンに対して2インターセプトとやや安定感に欠けるパス攻撃か。クオーターバック(QB)大和田昌太郎がタレント豊富なレシーバー陣にきっちりと投げ分けたい。一方のBULLSは、2試合で計14得点とオフェンスが機能していない。守備は踏ん張っているため、攻撃の改善に期待する。

もう一つの連勝チームのアサヒ飲料クラブチャレンジャーズは、1勝1敗のアズワンブラックイーグルスをホームに迎える。エースQBのギャレット・サフロンは、開幕2試合でパス550ヤード、6タッチダウンと絶好調。さらにインターセプトがゼロでパス成功率も7割以上と、圧倒的なパフォーマンスを誇っている。アズワン守備陣としては、前線からプレッシャーをかけて少しでも慌てさせたいところだ。

前述の3チームを追う1勝1敗のイコールワン福岡SUNSは、開幕2連敗と波に乗れない名古屋サイクロンズと顔を合わせる。前節のアズワン戦では、RBブランドン・ベリーの158ヤードランを筆頭に計228ヤードを稼ぎ地上戦を制圧。パス攻撃でも、QB西山雄斗とWRドニー・キングのホットラインが機能して相手守備網を切り裂いた。また、元ラグビートップリーガーのRB黒川ラフィが3回のキャリーで11ヤードを運び、元横浜DeNAベイスターズ投手のWR田村丈も1回捕球14ヤードと異例の転身組もチームに貢献した。スピードを強化した2年目のコージ・トクダ(下段写真背番号9番)も0.5サックを記録して、攻守ともに勢いづいている。上位を狙うためにも第2節で露呈したパントブロックからのリターンタッチダウンのような不用意な失点を防ぎたい。サイクロンズは前節のアサヒ飲料戦でパス232ヤード獲得と空中戦が復調傾向だ。守備陣が相手の強力オフェンスを封じてロースコアゲームに持ち込みたい。

1勝1敗の電通キャタピラーズは、同じく星が五分のブルザイズ東京戦で連勝を狙う。第1節のディアーズ戦で-1ヤードに終わったラン攻撃が、前節のBULLS戦では182ヤードと大幅に改善した。リーグ2位のパス獲得ヤード(394)をマークするQB柴崎哲平がけん引するパス攻撃も好調なだけに、ブルザイズはランかパスのどちらかに絞って相手攻撃を防ぎたい。

パイレーツと富士フイルムの一戦は、ともに今季初勝利をかけた戦いになる。