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【X1 Super第6節の見どころ】富士通とパナソニックの全勝対決、スクリメージラインの攻防が勝敗のカギ

2021年11月11日(木) 14:00

 

富士通フロンティアーズがパナソニック インパルスと、11月13日に富士通スタジアム川崎で対戦する。ともに開幕から無傷の5連勝で、すでに3位以内でのセミファイナル(12月12日、横浜スタジアム、ヤンマースタジアム長居)進出が確定している好調チーム同士の一戦。試合の興味は、どちらがレギュラーシーズン1位で突破するかだ。

富士通は前節のエレコム神戸ファイニーズ戦で辛勝するも、課題が残った試合だった。クオーターバック(QB)高木翼が珍しく2インターセプトを喫したのに加えて、山本洋ヘッドコーチも課題に挙げた、2度もブロックされたキッキングゲームの精度。第2節の東京ガスクリエイターズ戦でもフィールドゴールが2度ブロックされているだけに、接戦が予想されるパナソニック戦ではキックの失敗が致命傷にもなりかねない。その一方で、ラン攻撃とディフェンスは好調だ。ラン攻撃の中心は、リーディングラッシャーのランニングバック(RB)トラショーン・ニクソン(上段写真)。さらに、昨年までエースランナーを務めたサマジー・グラントも一発があるので、このタンデムはパナソニックにとっては脅威だろう。守備陣は、前節で相手のラン攻撃を-(マイナス)15ヤードに封じ込めた。地上戦が得意なパナソニック相手でも守備陣が奮闘すれば勝利の可能性がぐっと近づくだろう。

対するパナソニックは、オービックシーガルズとの息詰まる死闘を制して連勝を5に伸ばした。オービック戦勝利の立役者は、ディフェンス陣。特に3サックを決めたラインバッカー(LB)ジャボリー・ウィリアムス(下段写真)は、強烈なラッシュで相手のハイパーオフェンスを封じ込めた。また、X1 Super第5節の週間MVPに選出されたディフェンスバック(DB)辻篤志の存在も忘れていけない。富士通のオフェンスに対して、前線でウィリアムスが、後方で辻が目を光らせる。攻撃では、ランオフェンスが相変わらず調子が良い。ミッチェルビクタージャモーと新人の立川玄明がラッシングヤードのリーグ3位と4位に位置し、強力な地上戦を支える。

富士通とパナソニックの対戦はおよそ2年ぶり。2019年の第2節では富士通が45対27で快勝した。しかし当時からはお互いに顔ぶれも変わっている。果たして全勝対決はどちらに軍配が上がるのか。攻守ともにスクリメージライン上の攻防が勝敗のカギを握りそうだ。