【X1 Super第7節の見どころ】セミファイナルと同カードの富士通対オービック、前哨戦を制するのは?
2021年11月26日(金) 11:00富士通フロンティアーズとオービックシーガルズが、11月28日に富士通スタジアム川崎で対戦する。セミファイナル(12月12日横浜スタジアム)でも顔を合わせる両チームの戦いは、勝敗がセミファイナルに向けて影響ないだけに、お互いの手の内を探り合う戦いになるかもしれない。
リーグ戦最終節の好カードは、昨季のジャパンXボウルと同じ組み合わせ。昨年はオービックが息詰まる熱戦を制し、7年ぶり9度目の優勝を飾った。両チームの対戦成績は、最近4試合で富士通の3勝1敗。それでも、いずれの試合も1ポゼッション以内と拮抗した争いとなっている。今季はここまでともにパナソニック インパルスに敗れて1敗同士。勝った方がリーグ戦2位となるが、オービックの大橋誠ヘッドコーチが「2回連続で戦うことになるので、1試合1試合をどう仕上げていくかがテーマ」と明かすように、いずれのチームもその先の戦いを見据えているだろう。
オービックは前節で控えのクオーターバック(QB)小林優之が、リーグ初先発とは思えないほどの安定したクオーターバッキングを披露し、層の厚さを見せつけた。また、ベテランのワイドレシーバー(WR)木下典明(上段写真)が今季初出場して健在をアピール。さらに、CFLに挑戦していたキッカー(K)山崎丈路を65名の選手登録に加えるなど、セミファイナルに向けてピースがそろい始めた。タレント揃いのチームが前哨戦でどんなプレーを試してくるか、指揮官の手腕に注目したい。
一方の富士通は、前節のパナソニック戦で今季初黒星を喫した。敗因の一つに挙げられるのが、2度の失敗があったキッキングゲーム。結果的に、この6点がそのまま点差となって敗れた。今季はスペシャルチームの出来が思うようにいっていないだけに、セミファイナル1回戦を前に改善しておきたいところだ。攻撃では、リーディングラッシャーのランニングバック(RB)トラショーン・ニクソンに注目。守備では、インターセプトがリーグ1位(3)の奥田凌大(下段写真)、同3位(2)アルリワン・アディヤミらセカンダリー陣のビッグプレーが期待される。