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【X1 Area】春季交流戦が開幕! 電通がX1 Area昇格のTRIAXから5TD奪い快勝

2022年05月08日(日) 19:52

X1 Area春季交流戦が8日に開幕。電通キャタピラーズと三菱商事CLUB TRIAXが富士通スタジアム川崎で対戦した。昨季あと一歩でX1 Superへの昇格を逃した電通とX2から昇格したTRIAXの一戦は、後半に底力を見せた電通が35対17で快勝した。

電通はファーストドライブがスリーアンドアウトに終わるも、ラインバッカー(LB)坂口進哉(上段写真)がインターセプトで攻撃権奪取。敵陣42ヤードで好機を得ると、新加入のクオーターバック(QB)伊藤宏一郎の28ヤードランなどでゴール前4ヤードまで前進し、その後ランニングバック(RB)片岡遼也がボールをエンドゾーン内に運び先制のタッチダウンを決めた。

対するTRIAXもすかさず同点とする。新戦力のRB伊藤隆貴(中段写真)が、相手守備のタックルをするするとかわして55ヤードの独走タッチダウンで試合を振り出しに戻した。

立ち上がりからタッチダウンを取り合い点取り合戦の様相を呈したが、その後はこう着状態が続き両軍無得点のまま前半を終了した。

後半は地力の差が出た。電通は後半最初のドライブで、先制タッチダウンを決めたRB片岡が再びゴール前で勝負強さを見せて、勝ち越しに成功する。

7点のビハインドを負ったTRIAXも、伊藤に代わって後半から司令塔の座に就いた新人QB山際陽介がテンポの速いパス攻撃を展開して着実に前進。最後はRB伊藤がゴール前4ヤードから右サイドを突くこの日2つ目のタッチダウンランを決めると、トライフィーポイントも確実に沈めて再び試合を振り出しに戻した。

追いつかれた電通は、すかさずRB宇田慎吾(下段写真)の2ヤードタッチダウンランで勝ち越しに成功する。最終クオーター序盤にフィールドゴールを許すも、リターナーの佐藤凱輝が相手タックルをものともしない重戦車のような突進で85ヤードキックオフリターンタッチダウン。ビッグプレイで突き放したチームはさらに、ゴール前6ヤードのフォースダウンギャンブルでQB宮坂敏暢がワイドレシーバー(WR)野村周作へタッチダウンパスをヒットさせるなど、終わってみれば計5タッチダウンを奪う快勝劇で春季交流戦の好スタートを切った。

TRIAXは敗れたものの、地上戦ではRB伊藤が107ヤードを走破するなど計181ヤードで計185ヤードの電通とほぼ互角。空中戦では計155ヤードで計84ヤードの電通を上回り、今後の活躍が期待できる内容だった。