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【グリーンボウルトーナメント】パナソニックがエレコム神戸を破って4年ぶりのグリーンボウルトーナメント優勝 MVPは2TDパスのQB荒木

2022年05月21日(土) 15:24

グリーンボウルトーナメントの決勝は21日、大阪府吹田市のエキスポフラッシュフィールドで行われ、パナソニック インパルスがエレコム神戸ファイニーズに28‐7で勝って2018年以来の優勝を決めた。試合のMVPにはパナソニックのクオーターバック(QB)荒木優也が選ばれた。

立ち上がりは双方ともにパントの応酬となり、第1クオーターはどちらも無得点に終わった。しかし、第2クオーター中盤にQB荒木から新加入のワイドレシーバー(WR)アルフォンソ・オヌワーにへの35ヤードタッチダウンパスで7-0とインパルスがリードを奪う。オヌワーはこの日がパナソニックでの公式戦デビュー。昨年まで在籍したエレコムを相手にいきなり結果を残した形だ。

このクオーター終了前にも荒木はWR成田光希への25ヤードパスを成功させ、パナソニックは14-0とリードして前半を終えた。

エレコムはインターセプトで得たオフェンス機会を、同じくインターセプトで手放してしまうなど苦しい展開が続いた。後半に入るとパナソニックにタッチダウンパスを許して21-0とリードを広げられるが、ランニングバック(RB)秋元ミンジェ(試合のMIP選出)のランなどを軸にオフェンスがドライブできるようになり、反撃の機会をうかがった。

第3クオーターにはディフェンスライン(DL)井上大貴がエンドゾーン内でファンブルリカバーしてタッチダウン。パナソニックをミスを得点につなげる形となったが試合の流れを変えるには至らなかった。ラインバッカー(LB)大野翔の2連続QBサックなどビッグプレーも生まれたが、最後は試合時間残り7秒にRB牧田圭祐のタッチダウンランでダメを押したパナソニックに軍配が上がった。

第2Qでの2つのタッチダウンパスが評価されてMVPに選ばれた荒木だが、内容については反省しきりだった。

荒木は「個人的には納得できていない。試合に慣れたころにようやく得点できたが、ディフェンスがチャンスを作ってくれたおかげ。(第2クオーターの)インターセプトされたシリーズは、あそこ(敵陣深く)までもっていったのに自分で止めてしまった。そこから反撃されるようではQB失格です」と需要にも笑顔はなかった。

パナソニックの荒木延祥監督は「オフェンスラインは新人2人を含むほぼ全員を起用したが、もう少し相手を圧倒してほしかった。ディフェンスはスキルポジションにタレントがそろってきたが、オフェンスが試合を作ってくれないと」と優勝チームに注文を付けていた。

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パナソニック vs エレコム神戸