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【X1 Super】3季ぶり現役復帰の元日本代表QB加藤が4TDパス! 昇格のディアーズがオール三菱を一蹴

2022年05月22日(日) 18:37

先週のX1 Areaに続き、X1 Superも春季交流戦が22日に開幕。オール三菱ライオンズとディアーズフットボールクラブが富士通スタジアム川崎で対戦した。昨季はコロナ禍の影響で3試合のみのリーグ戦参加に終わったオール三菱とX1 Areaから4年ぶりに最上位リーグに昇格したディアーズの一戦は、ディアーズが2019年シーズンを最後に引退していたクオーターバック(QB)加藤翔平の大活躍で42対14と勝利して春初戦を好発進した。

オール三菱がX 1Superの洗礼をいきなり浴びせた。ディアーズのファーストドライブをスリーアンドアウトに抑えたオール三菱は、小田快人が圧巻の78ヤードパントリターンタッチダウンのビッグプレーで先制点を奪い、現行の制度になった2019年からX1 Superで戦う“先輩”の実力を見せつけた。


いきなり追う展開になったディアーズだったが、3シーズンぶりに現役復帰した元日本代表QB加藤がブランクを感じさせないクオーターバッキングを披露。パスとランを冷静に使い分け、第1クオーター8分56秒にワイドレシーバー(WR)井田陽へ5ヤードのタッチダウンパスをヒット。ディアーズはその後のトライフォーポイントもしっかりと決めて、試合を振り出しに戻した。

これで勢いに乗ったディアーズは、ディフェンスバック(DB)天内太生が敵陣でインターセプト。オール三菱陣内41ヤードで攻撃権を得たディアーズは、QB加藤がこれまでに何度もパスを通してきた旧知のワイドレシーバー(WR)前田直輝へ24ヤードタッチダウンパスを通して、勝ち越しに成功した。

対するオール三菱も、スピードあふれる地上戦で応戦。小林浩也、中野直樹といったランニングバック(RB)陣が着実にボールを進め、最後も中村がゴール前5ヤードからエンドゾーン内にボールを運んだ。

その後はお互いに攻め手を欠いて、14対14のまま前半を折り返した。

後半に入ると序盤はターンオーバーの応酬でなかなかスコアは動かず。ディアーズはDB天内が2つ目のインターセプトを決めれば、オール三菱も荒尾亮汰がQB加藤の投じたパスをライン際で相手レシーバーと競り合いながらがっちりキャッチして攻撃権を奪い返すが、ファンブルでこの好機を逃してしまう。すると、ディアーズはこのチャンスをQB加藤からWR鈴木謙人への9ヤードタッチダウンパスにつなげて勝ち越しに成功した。

さらにディアーズは、QB加藤が多彩なパスや自身のランなどで歩を進めると、仕上げはRB八代周が中央を突いて加点。なおも加藤の勢いが止まることを知らず、最終クオーター中盤にもWR井田へこの日2つ目のタッチダウンパスをヒットして、終わってみれば261ヤードを投げて4タッチダウンパスを奪う大活躍だった。