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【X1 Super第1節の見どころ】開幕戦を制するのは“不変”の王者・富士通か “新生”東京ガスか

2022年09月08日(木) 14:00


2022年のX1 Super秋季リーグ第1節は10日(土)、富士通フロンティアーズ対東京ガスクリエイターズの一戦が富士通スタジアム川崎で開催される。昨季の対戦では東京ガスが善戦した好カード。昨季チャンピオンの富士通は、王者の貫禄を見せて開幕戦勝利なるか。それとも、東京ガスが昨年のリベンジを果たすか。

富士通オフェンスの布陣は、クオーターバック(QB)高木翼、昨季ライスボウルMVPのワイドレシーバー(WR)松井理己やRBトラショーン・ニクソン、WRサマジー・グラントといった外国人選手も昨年から大幅な変更はなし。黄金期を知る宜本潤平(現ノジマ相模原ライズ)、中村輝晃クラーク(現オービックシーガルズ)のベテランレシーバーが移籍したが、23歳の長身WR神優成がその穴を埋めることが期待される。地上戦では、関西学院大出身のエリートランナー三宅昂輝と関西外語大からすい星のごとく現れた香川将成の同年齢デュオに注目したい。代表クラスを多数抱えるタレント揃いの攻撃陣が、開幕からフィールドで華麗に舞えば、勝利の可能性がぐっと近づく。

オフェンス同様に守備のロスターも大きく変わっておらず、昨年同様に安定したディフェンス力が予想される。新戦力で注目するのは、ディフェンスバック(DB)林奎佑。山本洋ヘッドコーチが期待を寄せる立命館大出身の24歳は、高校時代に18歳以下の日本代表に選ばれた逸材だ。身長182センチのサイズは、それほど身長が高くない東京ガスレシーバー陣に対してアドバンテージとなりそうだ。富士通の懸念点は、昨年から続くスペシャルチーム。正確なキックで長年チームの勝利に貢献したキッカーの西村豪哲が抜けたことは不安材料だ。

一方、東京ガスは、昨年から外国人選手を一新。QB、WR、ディフェンスライン(DL)、ラインバッカー(LB)に各一人ずつバランスよく配する。どの選手も未知数だが、リーグにフィットすれば一気に戦力アップすること間違いない。守備では、板井征人ヘッドコーチが期待する主将のDB松倉健雄のアグレッシブなプレーは一見の価値がある。

昨秋の第2節では、東京ガスが中盤まで1ポゼッション差で追う緊迫した展開。最終的に富士通の底力が上回ったが、東京ガスはQBとWRの外国人選手ホットラインで得点につなげて富士通を慌てさせた。今年もQBフォイ・リースとWRノア・カナワイの新外国人選手コンビが機能して、序盤から試合の主導権を握りたいところだ。また、守備でも新加入のDLマット・マクレランがスクリメージでの勝負に勝って、高木に幾度となくプレッシャーをかけ続ければ、東京ガスが昨年のリベンジを果たす可能性も十二分にあり得る。

<富士通スタジアム川崎でご観戦の方へ>
富士通スタジアム川崎では現在新しい照明塔設置の工事を行っております。
それに伴い、今季の富士通スタジアム川崎で行われる試合ではホームチームがバックスタンド側(川崎競輪場側)、アウェイチームがメインスタンド側となります。この試合ではホームチームの富士通フロンティアーズがバックスタンド側(川崎競輪場側)、アウェイチームの東京ガスクリエイターズがメインスタンド側です。お間違いのないようにご注意ください。
富士通スタジアム川崎で行われる試合のチケットをご購入の際には応援するチームがホームかアウェイかをご確認の上、お買い求めください。