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【X1 Area第3節見どころ】ハイパーオフェンスの電通と強力守備のパイレーツが開幕3連勝なるか

2022年09月29日(木) 11:00

X1 Areaは10月1日と2日の2日間に渡って、第3節の4試合が行われる。ここまで無傷の2連勝は、電通キャタピラーズとPentaOceanパイレーツのみとなった。第3節はこの2チームを中心に注目したい。

電通は第2節の名古屋サイクロンズ戦では、攻撃陣が爆発して大勝した。中でも、ランニングバック(RB)遠藤集(上段写真#30)が11回101ヤード、1タッチダウンで地上戦を制圧し、週間MVPに選出。空中戦では、クオーターバック(QB)アーロン・エリスがPlay of the Weekに選ばれた南賢人への74ヤードタッチダウンパスを投げるなど23回中18回成功、265ヤード、3タッチダウンと圧巻のパフォーマンスだった。ランパス共に好調の電通は、三菱商事CLUB TRIAX戦でもオフェンス陣は力を発揮できそうだ。懸念点を強いてあげるとすれば、2戦連続で300ヤード以上を許しているディフェンス。TRIAXは春季交流戦で快勝した相手だが、その時に相手RB伊藤隆貴に100ヤード超を許しているので、足元をすくわれないためにもラン守備を強化して挑みたい。

パイレーツは、ここまでの2試合とも接戦を制しての連勝で、失点がリーグ最少の12と守備陣が安定している。中心は、ディフェンスライン(DL)の宮崎陸(下段写真右)。身長180センチ、体重100キロのサイズに恵まれた神奈川大学出身の新人は、ここまでX1 Areaトップの3サックをマークして存在感を示し、第2節では守備部門の週間MVPに選出された逸材だ。パイレーツ守備陣は、2試合で計3インターセプトとビッグプレー能力も秘めており、サイクロンズ戦でもディフェンスからリズムを作りたい。攻撃では、QB西澤凌介が2試合で1タッチダウンながら、インターセプト0と安定したクオーターバッキングを披露し、柴田健人と草野公平のRBコンビがタッチダウン奪うのが得点パターンだ。

前節で敗れて1勝1敗となった警視庁イーグルスは、同じく勝敗が五分の富士フィルムミネルヴァAFCと対戦。警視庁は前節アズワンブラックイーグルス戦では得意のラン攻撃が封じられて敗れただけに、連敗を阻止するためにも地上戦を改善して挑みたい。対する富士フィルムは、前節のTRIAX戦が異例の「雨天コールド」で今季初勝利。朝倉孝雄新ヘッドコーチにXリーグ初勝利をプレゼントした。連勝を狙うには、警視庁のラン攻撃封じとここまでリーグ2位の3タッチダウンパスを記録しているQB鈴木貴史が指揮する攻撃陣の奮起が不可欠だ。アズワンと品川CC ブルザイズの一戦は、どちらか今季初勝利を手にするかに注目が集まる。