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【X1 Super第3節の見どころ】実力拮抗するIBM対ノジマ相模原は今節最注目の一戦

2022年10月05日(水) 14:07

2022年のX1 Super秋季リーグ第3節は9日、IBM BIG BLUEとノジマ相模原ライズが富士通スタジアム川崎で対戦する。両者は昨秋の第6節に顔を合わせ、試合残り18秒でIBMが逆転して劇的勝利を収めた。実力が拮抗する両チームの戦いは、今節で一番の注目試合かもしれない。

IBMは、自慢のハイパーオフェンスが機能して開幕2連勝と好調。前節のオール三菱ライオンズ戦では、計12タッチダウンが乱れ飛ぶノーガード戦を制した。攻撃の要は、パス獲得ヤード(572)とタッチダウンパス(7)でリーグ首位のクオーターバック(QB)政本悠紀。オール三菱戦で3タッチダウンパスをキャッチしたワイドレシーバー(WR)近江克仁とのホットラインはリーグ屈指だ。IBMは他にも鈴木隆貴、ジョン・スタントンといった強力レシーバーを揃えており、ノジマ相模原にとっては脅威だろう。また、ランニングバック(RB)ジュレル・プレスリーは、1回のタックルではなかなかストップしないパワフルでスピーディーなランが特徴。スピードに乗った時はそう簡単には止められないだろう。

攻撃が充実する一方、心配の種がディフェンス。オール三菱戦では、ランで291ヤードを許すなど、計490ヤードを喪失。ノジマ相模原のQBカート・パランデックは、110ヤードを走られたオール三菱のQBのように機動力もあるので、十分に注意したいところだろう。


対するノジマ相模原は、前節のアサヒビールシルバースター戦で今季初勝利をマーク。ランでは計156ヤードで1タッチダウン、パスでもQBパランデックが3タッチダウンパスを投げるなど、絶妙なバランスアタックを披露した。パランデックからのタッチダウンパスをすべて捕球したのはWR八木雄平。開幕節では本調子ではなかった八木だが、第2節でシュアハンドの本領を発揮した。また、WR宜本潤平も2戦連続でパス4回捕球と球際の強さを見せている。レシーバー陣には身長196センチの長身タイトエンド(TE)ダーニール・ジェンキンスもおり、IBMにも引けを取らない布陣だ。それだけに、ゴール前でQBパランデックがどのレシーバーを選択するかみものだ。

実力が拮抗したチーム同士の試合で勝敗の行方を左右するのがキッキングゲームの出来とターンオーバー。ここまで政本もパランデックも2戦連続でインターセプト献上と不安定な側面もみせる。両チームとも不用意なターンオーバーを防ぎ、フィールドゴールの得点機ではきっちり沈めておきたい。