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【X1 Super第3節の見どころ】両QBのパス合戦か、アサヒ飲料と富士通がX1 Super初顔合わせ 富士通WR松井も「凱旋」合流

2022年10月07日(金) 15:00

X1 Super第3節で西日本開催試合の「トリ」を飾るのはアサヒ飲料クラブチャレンジャーズと富士通フロンティアーズの一戦だ。神戸市の王子スタジアムで15時キックオフの予定。

前節で試合時間9秒でキッカー(K)西岡慎太朗の逆転フィールドゴールが決まってX1Super初白星を挙げたアサヒ飲料は二転三転する試合展開でも集中力を切らせずに48分を闘い抜いた。オフェンスはクオーターバック(QB)ギャレット・サフロンを中心にワイドレシーバー(WR)亀山暉、ロバート・ジョンソンJr.、阿部拓朗の揃うパス攻撃が中心だ。サフロンはランでも距離を稼ぐことができ、パス攻撃が崩れたときはスクランブルで危機を回避することができる。

ディフェンスではインターセプトを記録しているディフェンスバック(DB)七條巧とデビオン・ワシントン、東京ガス戦で最後のヘイルメリーパスを阻止する値千金のファンブルフォースを記録したディフェンスライン(DL)野村幸利に注目だ。

一方の富士通はQB高木翼が絶好調で、ここまでリーグトップタイの7タッチダウンパス成功に対し被インターセプトはゼロ。第1,2節とも前半で「お役御免」となるほど効率のいいオフェンスを展開する。エースWRとして高木とホットラインを組むのが松井理己だ。4~5日にロンドンで行われたNFLインターナショナルコンバインにおいて40ヤード走で4,41秒という好タイムを出した。6日に帰国したばかりだが、ロンドンでもこの試合に向けてアサイメントをしっかりと覚えるなど準備を進めている。

富士通に不安があるとすれば点差が開いて先発陣が退いた後に失速することだ。前2節とも山本洋HCが課題として挙げ、要修正として重点を置いている。アサヒ飲料戦が過去2戦のようにバックアップ選手を投入できる展開になるかどうかは別問題として、連覇を目指す富士通としては課題のまま残しておくようなことはしたくない。

アサヒ飲料はディフェンスが辛抱強くロースコアに持ち込んでオフェンスがチャンスをものにするという試合展開を続けている。オフェンスに得点力があり、ディフェンスもビッグプレーを連発する富士通が相手はこのパターンで戦うのは難しいと言わざるを得ない。むしろ、リミッターを外して点取り合戦に持ち込むという意外な戦い方が有効かもしれない。