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【X1 Super】8TDと4FGで全クオーター二桁得点 パナソニックがアサヒビールを圧倒

2022年10月09日(日) 19:38

X1 Super秋季リーグ戦第3節の西日本開催第2日目第1試合は、9日正午から小雨が降りしきる神戸市王子スタジアムで、パナソニック インパルスとアサヒビールシルバースターが対戦。攻守にわたってアサヒビールを圧倒したパナソニックがすべてのクオーターで二桁得点を重ね、8本のタッチダウンと4本のフィールドゴールを奪い68-0と完封で開幕3連勝を飾った。一方、敗れたアサヒビールは1勝2敗と黒星先行となった。

日本一奪還を目指すパナソニックは、試合開始早々からオフェンスが怒涛の進撃を見せた。アサヒビールのファーストオフェンスシリーズを簡単にパントさせ自陣 45ヤードからオフェンスを展開したパナソニック。新加入の長身クオーターバック(QB)ジェイロン・ヘンダーソンからエレコム神戸ファイニーズより移籍したワイドレシーバー(WR)アルフォンゾ・オヌワーへの13ヤードパスが決まってファーストダウン更新。さらにランニングバック(RB)ミッチェルビクタージャモーのランプレーなどわずか4プレーで敵陣ゴール前6ヤードへ。そして左サイドエンドゾーンに走りこんだWRオヌワーへタッチダウンパスが通り先制した。

その後の第1クオーター4分40秒にはRBミッチェルがアサヒビール守備陣のタックルをかわしながら右エンドゾーンに走りこみタッチダウン。はやくも14-0とリードする。そして第1クオーター終了間際には、QBヘンダーソンからWRオヌワーへの48ヤードのロングパスがこの試合2つ目のタッチダウンパスとなって21-0。

第2クオーター6分58秒にはRB立川玄明が中央ダイブで得点。さらにはミッチェルがスピードに乗った切れ味鋭いカットランで57ヤードを独走してタッチダウン。前半終了19秒前にも中央の9ヤードランでタッチダウンを奪う猛攻で42-0とアサヒビールを圧倒した。

後半に入っても攻撃の手を緩めないパナソニック。第3クオーターには交代したQB荒木優也からハンドオフを受けたRB立川が馬力ある突進力でアサヒビール守備選手を引きずりながら36ヤードの爆走タッチダウン。その後、キッカー(K)佐伯眞太郎が41ヤード、51ヤードのロングフィールドゴールを立て続けに決めて合計得点を50点台に乗せた。

第4Qにも新人WR渡邊ジャマールが2人のディフェンスバック(DB)を振り切ってQB荒木からの72ヤードロングタッチダウンパスをキャッチ。得点を62点に伸ばす、その後もK佐伯栄太が連続FGを決めて68-0とする。

アサヒビールはパナソニック強力守備の前にファーストダウンを更新することができず、ラン獲得12ヤード、パス獲得ヤード35ヤード、インターセプト3回を喫する結果に終わった。

試合終了後、パナソニックの荒木延祥監督は「1節目より2節目、2節目より3節目と徐々にチーム力があがっているし、成長している。新加入の(11回のパス試投で11回成功)QBヘンダーソンとレシーバー陣との呼吸はまだ合っていない。まだまだ彼が持っている本来の力を出し切れていない。今日の点数は70点くらい。次の試合に向かって練習して、もっと強くなります」とチームの今後の成長に目を細めた。