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【X1 Super-X1 Area入替戦の見どころ】パッシングモアのotonari福岡にランアタックのパイレーツが対抗

2022年12月07日(水) 17:30

2022年のX1 SuperとX1 Areaの入替戦は10日、X1 Super Division Bで6位だったotonari福岡SUNSとX1 Area 2位だったPentaOceanパイレーツが富士通スタジアム川崎で対戦する。パス攻撃が軸のotonari福岡に対して、パイレーツはランオフェンスが持ち味。対極的なチームカラーの一戦は、勝った方がX1 Super、負ければX1 Areaで来季戦うことになる。

昇格初年度は、残念ながら1勝もできず、X1 Superの高い壁に跳ね返されたotonari福岡。それでも、クオーターバック(QB)西山雄斗(上段写真)が、パス獲得ヤード(1,183)でX1 Super 1位に輝き、最高峰のリーグでも通用することを証明した。レシーバーでも伊藤崇人が、Japan U.S. Dream Bowl(2023年1月22日(日) 国立競技場 13:00キックオフ)の全日本選抜1次候補に選出され、横山海マクスウェルも快足で相手守備を置き去りにするシーンを何度も演出した。入替戦でも西山の肩に命運が託されるだろうが、トップリーグ屈指のパサーであることを大一番でも証明したい。

一方、柴田健人と草野公平(下段写真左)のランニングバック(RB)デュオの活躍で5勝1敗1分けの成績を残したパイレーツ。X1 Areaで唯一400ヤードを突破した柴田がリーディングラッシャーに輝き、草野もランで5タッチダウンと勝負強さを見せた。入替戦でもこの2人のラン攻撃の出来が勝負の行方を左右しそうだ。そして、地上戦を生かすには、QB西澤凌介の右腕も重要となる。日本大学出身の司令塔は、今季151回のパスを投じて、インターセプトがわずか2と安定感抜群。ミスないクオーターバッキングでオフェンスを指揮できるか注目だ。

両チームは、昨年のX1 Area第4節で激突して28対17でotonari福岡が勝利。前半は互角に進むも、終盤にotonari福岡が地力の差を見せつけた。ただ、otonari福岡はこの試合で133ヤードを走ったRBブランドン・ベリー、1タッチダウン捕球のワイドレシーバー(WR)ドニー・キングが不在。対してパイレーツは柴田が加入と上積みが見込める。X1 Superで揉まれたotonari福岡と悲願のX1 Super昇格を狙うパイレーツの差は1年でどれほど縮まったのだろうか。その答えは10日の決戦後に出る。