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【X1 Super-X1 Area入替戦の見どころ】オール三菱対電通 外国籍選手の司令塔対決に注目

2022年12月07日(水) 16:30

2022年のX1 SuperとX1 Areaの入替戦は10日、X1 Super Division Aで6位だったオール三菱ライオンズとX1 Area 1位だった電通キャタピラーズが富士通スタジアム川崎で対戦する。勝てばX1 Super、負ければX1 Areaのサバイバルマッチは、外国籍司令塔の対決に注目する。

オール三菱はレギュラーシーズンで5戦全敗に終わったが、2ポゼッション差以内の敗戦が3試合と力負けしたわけではなかった。特に、ライスボウルトーナメントに出場したIBM BIG BLUE 相手には、第3クオーターまで一歩も譲らないつばぜり合いを演じたほどだ。攻撃のカギを握るのは、クオーターバック(QB)ジョン・ギブスJr.(上段写真左)だ。身長198センチ、体重100キロと恵まれたサイズの司令塔は、レギュラーシーズン4試合の出場ながらランでX1 Super 4位の360ヤードをマークした健脚の持ち主。オール三菱としては、ラン1回平均7.5ヤードと爆発力あるキャプテンのランニングバック(RB)中野哲也とギブスの2人で地上戦を制圧したい。

守備では、ディフェンスライン(DL)ポール・ボイエッティJr. (中段写真右)に注目する。身長193センチ、体重141キロと圧倒的な体格を持つラインマンは、第5節のノジマ相模原ライズ戦ではフィールドを所狭しと駆け回り驚異の11.5タックルを記録。パスオフェンスが得意の電通相手にも、前線からどんどんプレッシャーをかけていきたいところだ。

対する電通は、X1 Areaを無敗の6勝1分けで1位の座に就いた。ハイパーオフェンスを支えたのは、紛れもなくQBアーロン・エリス(下段写真)だ。身長190センチ、体重104キロと均整の取れた体形のシグナルコーラーは、パス獲得ヤード(1,528)、タッチダウンパス(17)でX1 Area断トツトップの数字を記録。パス成功率も65%と抜群の安定感を誇った。南賢人、河波正樹の快足レシーバーデュオとも息の合ったプレーを見せた。パワーもスピードもレベルアップするX1 Superの守備相手に通用するか見ものだろう。

QBエリスが止められた時に台頭したいのが、RB遠藤集。近畿大学出身のランナーは、昨年までIBMでプレーしており、X1 Superの実力を肌で知る。オール三菱は、ラン1試合平均喪失ヤードが170.8とラン守備に難があるため、遠藤の脚がオール三菱相手に対抗できると、拮抗した試合になることは間違いないだろう。

両チームによる公式戦の対戦は2018年9月2日以来。当時はオール三菱が37対7で快勝した。そこからお互いの戦力が変わっているだけに過去の戦績はあてにならない。果たして、4年ぶり対決の運命はいかに。