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CFL国内コンバインに元アマ横綱の花田秀虎ら20名が参加 視察したCFL運営トップが日本人選手を高評価「強くて速い」

2023年02月25日(土) 20:29

カナディアンフットボールリーグ(CFL)の2023年シーズンに向けたCFL国内コンバインが25日、神奈川県川崎市で実施された。気温は10度だったが、寒風が吹いていたため体感温度はそれを下回る厳しいコンディションの中で20名が参加し、体力測定やポジション別ドリルに汗を流した。

今年の国内コンバインは25日と26日の2日間に分けて行われ、この日の種目は3コーンドリル、20ヤードシャトル、ベンチプレス、ポジション別ドリルが実施された。参加選手は、2020年に全日本相撲選手権を制してアマチュア横綱に輝いたディフェンスライン(DL)花田秀虎、Xリーグ王者である富士通フロンティアーズのラインバッカー(LB)徳茂宏樹、学生からも桜美林大学のワイドレシーバー(WR)宮澤稜などCFL入りを本気で目指す20名。今回のコンバインでCFLスカウト陣から評価されれば、CFLグローバルコンバイン(CFL Global Combine)に招待されるだけに、各選手が持てる力を存分に発揮した。

カナダから視察に訪れたCFL運営部門を任されているグレグ・ディック氏(中段写真)は、「とても強くて、スピーディーでした」と日本人選手を高評価。さらに、「とても統制がとれていて、よくコーチされています」と、日本人特有の規律の正しさに目を細めた。この日目立った選手については、26日の結果も考慮することを前提としながら、WR宮澤(下段写真右)、ランニングバック(RB)遠藤集(電通キャタピラーズ)、WR山中隆哉(オービックシーガルズ)、LB小西優(パナソニック インパルス)、LB徳茂の名前を挙げていた。また、異色のフットボーラーの花田については、「フィジカルはとても素晴らしく、潜在能力がとても高いです」と一定の評価を与える一方で、「技術と経験が必要」と課題も口にした。

国内コンバインでの測定結果はCFL本部に送られ、CFLによって選抜された選手が3月22~26日にカナダ・エドモントンで実施予定の、カナダ及び米国出身以外の選手を対象としたグローバルコンバインに招待される。グローバルコンバインでは日本と同様のコンバインを経て招待された海外の選手とともに身体能力測定会が行われるほか、カナダ選手を交えた合同練習に3日間参加する予定だ。その後CFLは、4月中旬にカナダと米国出身以外の選手を対象としたグローバルドラフトを行い、グローバル枠の選手を指名する。

■CFL国内コンバイン参加選手

氏名 所属(予定含む) ポジション 年齢
橋口慶希 東京ガス OL 23
郭宇寧 富士通フロンティアーズ TE 24
富田幸生 東京ガス DB 23
鈴木一路 アサヒビールシルバースター DB 23
中薗俊樹 東京ガス DL 26
花田秀虎 TBD DL 21
近藤諒 IBM BIG BLUE K/P 30
福岡勇斗 胎内ディアーズ K/P 24
竹内空 名城大学 K/P 22
山本力矢 アサヒビールシルバースター LB 24
徳茂宏樹 富士通フロンティアーズ LB 25
小西憂 パナソニックインパルス LB 24
加藤大資 IBM BIG BLUE RB 23
川上理宇 オービックシーガルズ RB 24
遠藤集 電通キャタピラーズ RB 24
木村イーサン十良 IBM BIG BLUE WR 24
宮澤稜 桜美林大学 WR 22
桑田理介 パナソニックインパルス WR 24
久保村光 アサヒビールシルバースター WR 24
山中隆哉 オービックシーガルズ WR 24

 

■今後のスケジュール
3月上旬 コンバイン選考結果通知(本人)
3月22-26日 CFL Global Combine カナダ・エドモントンで実施
5月2日  CFL Global Draft
5月中旬~ Practice Starts CFLチーム練習地にて実施
6月上旬 Active /Practice Roster決定
6月中旬〜10月下旬 2023 Regular Season
11月下旬 Grey Cup
※新型コロナウイルスの感染状況などによりスケジュールが変更となる可能性があります。

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