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【X1 Super】秋季リーグ開幕、新人選手の躍動でパナソニックが白星発進

2019年08月25日(日) 01:37

2019年秋季リーグ戦。今季から8チームで構成されるX1 Superは24日(土)、新改装のこけら落としとなったエキスポフラッシュフィールドで、パナソニックインパルスとノジマ相模原ライズの対戦で開幕。試合は後半に3タッチダウンを奪ったパナソニックが24-0の完封でノジマ相模原を下し、初戦勝利を飾った。

ノジマ相模原の第1シリーズを4thダウンパントに抑えたパナソニックは、自陣32ヤードから攻撃を開始。新人QBロウレンス・アンソニー(#18)からの右サイドを走るWR頓花達也(#15)に44ヤードパスがヒット。いきなり敵陣24ヤードへ。

RBミッチェル(#5)
この日、大活躍のRBミッチェル・ビクタージャモー(#5)


しかし、2連続パス失敗などで32ヤードフィールドゴールを選択。ここはK佐伯眞太郎(#16)がきっちり決めて3点を先制する。

6分25秒、パナソニックのファンブルを抑えたノジマ相模原が、自陣44ヤードから攻撃開始。相手の反則やQBジミー・ロックレイ(#11)のランで1stダウンを更新。敵陣30ヤードまで攻め込んだが3連続パス失敗で、45ヤードフィールドゴールを狙うが、パナソニック守備陣にブロックされ同点のチャンスを逸した。

パナソニックは攻撃をじっくりと進めるものの「久しぶりの試合」(荒木延祥監督)ということもあってかホールディングや背後への不正なブロックなどの反則で、得点圏内に入れない。

一方のノジマ相模原も、素早い動きをみせるパナソニック守備ラインに翻弄されて敵陣に入り込むことができない。

試合が大きく動いたのは後半。1stダウンを3回更新したパナソニックは、4分52秒にQBロウレンスから右サイドを駆け上がるWR小山泰史(#89)にパスが決まりエンドゾーンに持ち込んだかと思われたが、その直前にファンブル。
エンドゾーンをころがるボールをOL上沢一陽(#74)が抑えてタッチダウン。パナソニックが待望の追加点を獲得して10-0と突き放しに掛かる。

QBジミーロックレイ(#11)
果敢な攻撃を試みるQBジミーロックレイ(#11)


その後、ノジマ相模原のパントキックのミスで敵陣32ヤードからと好機を得たパナソニック。新人WRワイズ・ダニエル(#12)が、QBロウレンスからボールを受け取り、右オープンサイドを24ヤード駆け上がってタッチダウン。17-0と点差を広げる。

ノジマ相模原は、QBジミーからRB宮幸崇(#2)、WR八木雄平(#85)へのパスで敵陣に入り込む。しかし、パナソニックの強力な守備陣に前進を阻まれ、4thダウンギャンブルを試みるがパス失敗に終わる。

第4クオーターに入って、自陣14ヤードからの攻撃でQBジミーがWR加藤雄哉(#10)への32ヤードロングパスで敵陣に攻め込むものの、タッチダウンを狙ったロングパスが決まらず、さらに4thダウンギャンブルも成功せず追撃できない。

ダメ押しの得点がほしいパナソニックはRBミッチェルの連続キャリーで64ヤードを獲得し、エンドゾーンまで1ヤードに迫る。しかしタッチダウンを狙った中央突破を、ことごとくノジマ相模原のゴールラインディフェンスに阻まれて追加点が奪えない。

RB藤本拓弥(#26)
RB藤本(#26)が右に展開してタッチダウンを奪う


だがノジマ相模原が3度目の4thダウンギャンブルを失敗した直後のパナソニックの攻撃。RB藤本拓弥(#26)が18ヤードを中央突破から右に展開して走りきりタッチダウン。24-0と試合を決定付けた。

白星発進となったパナソニックの荒木監督は「久しぶりの試合ということもあるが、ベンチワークも選手も、試合のクオリティが低すぎる。後半のムダなタイムアウトや選手交代、時間の使い方などがあげられる。その中でRBミッチェルはチームに勧誘してくれたときから高い評価を得ていたが、予想を上回る出来。大きな収穫。WRワイズもいい面が出ていた。次は、昨年、不細工な試合をした富士通フロンティアーズ。頭ひとつ抜けでたチーム。完璧な試合をしないと勝てない。気を引き締めてやらないと」と、次戦の大勝負に目を向けた。

一方、昨年に続きパナソニックに敗戦を喫したノジマ相模原の須永恭通ヘッドコーチは「攻守ともにかみ合わず、準備してきたことをやらせてもらえなかった。キャッチアップするところなど、決めなければいけないところで決められなかった。自滅。次の試合に集中していくだけです」と、今後の厳しい戦い睨んだ。

Text  福武金二
Photo  エムアイプランニング