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秋季公式戦開幕前プレスカンファレンスはファン参加型のトークショー形式で実施 X1 Super12チーム首脳陣がファンと交流

2023年08月21日(月) 18:00

Xリーグは、8月26日のX1秋季シーズン開幕を前に秋季公式戦開幕前プレスカンファレンスを開催した。例年は記者との間で実施されていたが、今年は川崎ルフロン前広場で、X1 Super12チームのヘッドコーチがメディアと新シーズンの開幕を待ち切れないファンを前にしてトークショー形式で行われた。イベントは時折笑いが起きるなど終始和やかなムードで進み、各チームの首脳陣からは普段は聞けない興味深い話も飛び出した。

現地で登壇したのは、富士通フロンティアーズの山本洋ヘッドコーチ(HC)、オービックシーガルズの大野洋HC、IBM BIG BLUEのケビン・クラフトHC、ノジマ相模原ライズの城ケ滝一朗HC、エレコム神戸ファイニーズの時本昌樹HC、アサヒビールシルバースターの橋詰泰裕アシスタントHC、東京ガスクリエイターズの板井征人HC、胎内ディアーズの中川靖士HC、電通キャタピラーズの深川匠HCの9人。パナソニック インパルスの荒木延祥監督、アサヒ飲料チャレンジャーズの正重高志HC、otonari福岡SUNSの吉野至HCはオンラインで参加した。

およそ80分という時間の中、各チームの首脳陣は「新戦力」、「注目選手」、「ライバルチーム」といったあらかじめ用意された3つの質問に回答した。新戦力について、昨シーズン王者に輝いた富士通の山本HCは、オフェンスライン(OL)藤原快とラインバッカー(LB)山田敦也を指名し、攻守の新人に期待を寄せた。また、アサヒ飲料はチームの約4割にあたる24名が新人で、大きく戦力を入れ替え新シーズンに挑む。

注目選手については、IBMがクオーターバック(QB)政本悠紀、ワイドレシーバー(WR)近江克仁、エレコム神戸もQBデビッド・ピンデル、ランニングバック(RB)白神有貴といった昨季から活躍している選手の名前を挙げるチームが多数。7年ぶりに日本人QBで臨むパナソニックの荒木監督も、荒木優也と石内卓也といった2人の日本人司令塔に期待を膨らませていた。

ライバルチームに関しては「全チーム」という回答はNGだったため、各チームはほとんどが初戦で対戦するチームを挙げる中、富士通の山本HCはライスボウルで2年連続顔を合わせているパナソニックの名前を挙げる一方で、苦杯を舐め続けたパナソニックの荒木監督も富士通を指名した。また、今春のパールボウル決勝で対戦したノジマ相模原とオービックも互いをライバル視していた。

またファンから「試合前日のルーティンは?」という質問が寄せられ、各チームの首脳陣が真摯に回答。「対戦相手のフィルムの研究」、「ハドルでのペップトークの準備」と答える指揮官が多数だった中、オービックの大野HCは「選手全員の顔を見る」、ノジマ相模原の城ケ滝HCは愛妻の手作りカツを食して大事な一戦に備えているという。

いよいよ間近に迫った今秋のX1。Areaが26日の富士フイルム海老名 Minerva AFC対名古屋サイクロンズ戦で開幕し、Superも9日のエレコム神戸対富士通、パナソニック対ノジマ相模原のカードで幕を開ける。今季のチャンピオンがどのチームになるか、AreaとSuperともに初戦から目が離せない。