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【X1 Area第1節見どころ】遂に開幕! パイレーツ対警視庁は激戦必至 春王者の富士フイルムはホームで名古屋と対戦

2023年08月24日(木) 18:00

X1 Areaは26日に開幕し、3日間にわたって計4試合が行われる。ここから11月末の第7節まで総当たりのリーグ戦を実施して順位を争う。各チームとも大事な初戦を勝ってシーズンの弾みをつけたいところだ。

開幕戦で最も注目したいカードは、昨季2位のPentaOceanパイレーツと同4位の警視庁イーグルスによる一戦。昨季は最終節でしのぎを削った両チームが、今季は初戦でぶつかる。昨季の第7節では、警視庁が17対14で接戦を制し、今春のJr.パールボウルトーナメントでも警視庁が21対7で快勝した。警視庁がこの2試合でパイレーツを圧倒したのは、ともに100ヤード以上を走ったラン攻撃と、50ヤード以下に封じた強力なラン守備。攻守で地上戦を制圧したことが勝利につながったといえる。エースクオーターバック(QB)齋藤詩伸も、春シーズンでランパス共に好調だっただけに、秋も十分に楽しみだ。

対するパイレーツは、昨季の入替戦でotonari福岡SUNSに惜敗してX1 Super昇格を逃した。それ故に、今季にかける意気込みは強いだろう。司令塔のQB西澤凌介、柴田健人と草野公平のランニングバック(RB)デュオは健在だ。春のシーズンは2戦未勝利と良いところがなかったが、そこからどれだけ建て直せているか警視庁戦が試金石となる。

昨季3位の富士フイルム海老名Minerva AFCは26日、X1 Areaの先陣を切って名古屋サイクロンズとの開幕戦を迎える。今年の2月からホームタウンとして活動する海老名市をチーム名に入れ新たな船出を切ったチームは、Jr.パールボウルトーナメントを制覇。今年で2年目を迎える朝倉孝雄ヘッドコーチの考えが浸透してきた証拠だ。特にキッキングゲームに成長の跡が見られ、今年2月に競技を始めたばかりのキッカー兼パンター大野郁哉の右足から放たれる滞空時間が長く正確無比なキックは、X1 Superに入ってもそん色はない。キッキングゲームで優位なポジションを得て試合を進めつつ、朝倉HCが口にしていた得点力アップの課題を克服して、地元ファンの前で最高のスタートを切りたいところだ。

X1 Superから降格したオール三菱ライオンズは、昨季最下位ながらも入替戦に勝利して残留を決めた品川CCブルザイズ相手に格の違いを見せつけられるか。昨季5位のアズワンブラックイーグルスは、昨季1勝で7位に終わった三菱商事 Club TRIAXと対戦する。