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【X1 Super】8.24開幕! シーズン展望(8)オール三菱ライオンズ編

2019年08月04日(日) 10:00

X1Superでは唯一の国内選手のみで構成されるチームだが、甲子園ボウル常連校出身プレーヤーが多くを占め個々の能力の高さは折り紙付き。リクルーティングの成果が出始めた2013年より3年連続Battle9リーグ優勝。2016年にワイルドカードプレイオフに出場しアサヒ飲料の壁に阻まれるも、この敗戦をきっかけにさらなるチーム強化を試み、17年クォーターファイナル出場。X1Super入りをかけた2018年のワイルドカードプレーオフでは前年以上に危なげのない内容でアサヒビールに競り勝った。今シーズンも有力新人が多数加入しチーム内競争が激化している。

対戦カードごとに注目ポイントを挙げてみたい。


第1節 8月25日(日)富士通スタジアム川崎 17:00
vs. オービックシーガルズ

記念すべきX1Super緒戦はパールボウル3連覇中のオービックシーガルズ。3年連続の対戦となるが過去2年はいずれも0−52で完封負けを喫している。上位8チームにJXBトーナメントの出場資格が与えられた昨年までとは異なり、上位4チームに残らなければシーズン終了という厳しい条件を勝ち抜くためにも初戦の結果は重要。ゲームプランの遂行力では定評のあるQB斉藤のクオーターバッキングに期待したい。


第2節 9月9日(月)東京ドーム 19:00
vs. 東京ガスクリエイターズ

昨シーズンの対戦は両チームともエンドゾーンが遠い状況が続き、FG合戦のような展開に。最終クオーターに均衡が破れ、残り2分45秒、オール三菱QB谷口が逆転タッチダウンに成功。そのまま試合が終わるかに思われたが、東京ガスのラストドライブを凌ぎ切れず残り7秒で逆転を許した。今回もスリリングな展開が予想されるが、最後まで集中力を切らさず東京ドームでのライバル対決を制したい。


第3節 9月23日(月・祝)万博記念競技場 11:00
vs. エレコム神戸ファイニーズ

2016年以来、3年ぶりの顔合わせ。前回はエレコムの半分以下の獲得ヤードながら、2本のTDに抑えFGの差で大きな勝利を掴んだ。当時は上位であったエレコムを破ったことでチームが勢いづき、初のワイルドカードプレーオフ出場のきっかけとなった。現在は両チームともメンバーの入れ替えがあり、ほぼの別のチームであるが、より新陳代謝が激しいのはオール三菱の方だろう。層の厚さで勝負したい。


第4節 10月5日(土)富士通スタジアム川崎 14:00
vs. 富士通フロンティアーズ

リーグ屈指のタレント集団にしてV4を目指すディフェンディングチャンピオンとの一戦。昨シーズンの対戦では24−52で敗れたものの、富士通から奪った点数ではオービックの28点に次ぐ数字。556ヤードを奪われた守備が整備されれば、もっと点差は縮まるだろう。キャプテンDL90宮田を中心にロスをコントロールして、まずはインサイドのランプレーをしっかり止めたい。


第5節 10月19日(土)富士通スタジアム川崎 14:00
vs. IBMビッグブルー

リーグ戦では2013年以来、久しぶりの対戦になる。ブランクの過程でIBMはJAPAN X BOWLに3度出場し上位陣の一角に定着。オール三菱は中位安定の時期を経て、着実に階段を昇ってX1Superへ辿り着いた。異なる成長曲線を描く2チームの現在地を探るカードでもある。オール三菱QB15谷口とIBM QB2政本はともにリーグを代表するサウスポー。両者が得意とする足を絡めたクオーターバッキングならば谷口に一日の長がある。


第6節 11月2日(土)王子スタジアム 14:30
vs. パナソニックインパルス

2年前のJXBトーナメント準々決勝では、得点こそ3点に止まったが、先制FGで出鼻を挫くと相手に最後までリズムを掴ませなかった。パナソニックにとってこの記憶が鮮明ならオール三菱に対して試合序盤から猛攻を仕掛けてくることが予想される。パナソニックの核は新加入のQB18アンソニー・ローレンスのパス能力。現時点ではその実力はベールに包まれているが、典型的なパサーであればハイプレッシャーとディスガイズに徹して少しでもタイミングを狂わせたい。おそらくまだ完璧とは言えない周囲との連携の部分に勝機を見出したい。


第7節 11月17日(日)富士通スタジアム川崎 15:00
vs. ノジマ相模原ライズ

5月のパールボウルトーナメントでも対戦しており、今シーズン2戦目になる。春の試合では12-38で力負けするもRB29野田が100ヤードキックオフリターンTDを決めるなど、チームとして互角以上に渡り合えるポイントが少なくないことを確認できた。課題は38ヤードに抑え込まれたランアタック。昨シーズンまでのエース小形の穴を埋めるのは実績的にもRB6北條か。QB15谷口の走力も絡めた効果的なランアタックを準備したい。