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リスクを負ってつかんだ今季初勝利の東京ガス板井HC、「点を取らないと上に上がれない」

2023年10月13日(金) 13:29

【第3節のノジマ相模原ライズ戦で2つのTDパスキャッチを記録した東京ガスクリエイターズWRカナワイ・ノア  ©X LEAGUE】

東京ガスクリエイターズが、第3節のノジマ相模原ライズ戦でようやく今季初白星をつかんだ。初戦のアサヒ飲料チャレンジャーズ戦、前節のパナソニック インパルス戦ではワンポゼッション差の悔しい敗戦。ノジマ相模原戦も最終的に20対13の7点差となったが、惜敗続きにピリオドを打った。

東京ガスの板井征人ヘッドコーチ(HC)は、今季初勝利について「これまでも勝っておかしくない試合はありましたが、チーム自体に自信がないところがあった。でも、少しずつこういう試合を重ねていくことで自信がついてくるので、接戦を落としていたところを拾っていける。こういう経験を積んだ選手がチームに増えてくると、最後まで自信を持って戦える」と勝因を分析する。

特にクオーターバック(QB)テバカ・テバカとワイドレシーバー(WR)カナワイ・ノアのコンビは、ダイナミックなプレーが光り、2タッチダウンをもたらした。

【東京ガスの板井征人ヘッドコーチ(左)  ©X LEAGUE】

指揮官は、この2人の活躍に「いつもと違ったリスクを負ったオフェンスを展開しました。点を取らないとライスボウルトーナメントに進めないので、ゲームプランとしては良かった」とコメントした。

これまでの東京ガスは、開幕節のアサヒ飲料戦で見せたようなラン重視のゲームプランでロースコアの展開に持ち込むことが多かったイメージだが、ノジマ相模原戦ではラン22回に対してパス23回とパスがランを上回った。

指揮官は、「チームが勝つためにはロースコアに持ち込むとか色々なやり方はあると思いますけど、今日はできれば点を取るゲームプランでいきたかった。(パスを)投げないと点が取れないので、いつもより投げていると思います」と意図を説明した。

【走りながらパスを投げる東京ガスQBテバカ・ツイオチ(左)  ©X LEAGUE】

これで1勝2敗の勝ち点3とした東京ガスは、Division Aで4位となりライスボウルトーナメント(RBT)出場圏内だ。Division Aではパナソニックとオービックシーガルズが一歩抜け出し、残り2枠を東京ガス、アサヒ飲料、ノジマ相模原の3チームが争っている。勝ち点が並んだ場合は得失点差が順位に影響するため、板井HCは、「ライズに対して付けた点差が最終戦のライズ対アサヒ飲料の点差と関係して、上に上がれるか関係してくるので、途中の展開を考えたらもう少し点差をつけて勝つべきだった」と悔しさも口にした。

レギュラーシーズンは残り2試合で、東京ガスは次節で開幕から無傷の3連勝と好調のオービックと対戦する。

「オービックさんは非常に強いチームですけど、僕らとしては引き分け以上が必要。力の差はありますけど、いつも通り準備してゲームに備えたい」。板井HCは次戦に向けて気合十分だった。