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ポストシーズン出場8チームの指揮官が集結! 19日にライスボウルトーナメント開幕

2023年11月06日(月) 20:50

【プレスカンファレンスでコメントするエレコム神戸ファイニーズの時本昌樹HC(右)とそれに耳を傾けるRBT出場のコーチたち  ©X LEAGUE】

X1 Superは5日にレギュラーシーズンの全日程が終了し、11月19日からライスボウルトーナメント(RBT)が幕を開ける。各ディビジョンの上位4チームが集うポストシーズンに勝ち上がってきたのは、Division Aからはパナソニック インパルス(1位)、オービックシーガルズ(2位)、ノジマ相模原ライズ(3位)、東京ガスクリエイターズ(4位)。一方のDivision Bからは、富士通フロンティアーズ(1位)、IBM BIG BLUE(2位)、エレコム神戸ファイニーズ(3位)、アサヒビールシルバースター(4位)。

1回戦はすべて19日に実施され、パナソニック対アサヒビールがヤンマースタジアム長居で、IBM対ノジマ相模原、富士通対東京ガスの2試合が横浜スタジアムで、オービック対エレコム神戸が富士通スタジアム川崎で行われる。熱き戦いを前に記者会見が開かれ、各チームの指揮官らが意気込みなどを語った。

全勝でDivision A1位のパナソニックの荒木延祥監督は、1回戦で対戦するアサヒビールについて「攻守においてポイントが明確で思い切ったプレーをする」と評し、チームの注目選手には「攻撃では石内(卓也)と荒木(優也)のQB2人、守備では青根(奨太)と加藤(聖貴)のLB2人」を指名した。対するアサヒビールの有馬隼人ヘッドコーチ(HC)は、「どこを見ても穴が見つからないので、穴がないなら壁を打ち続けて穴を作っていくしかない。タフなゲームになるが勇気を持って臨みたい」と全力で戦う姿勢を示し、自慢のラインバッカー陣を注目ポイントに挙げていた。

【プレスカンファレンスに臨むRBT出場チームの監督・HCたち パナソニックの荒木延祥監督と東京ガスの板井征人HCはオンラインでの参加  ©X LEAGUE】

富士通と東京ガスは夏に合同練習をしているが、富士通の山本洋HCは、「その時とは全く別のチーム。厳しい試合を経験しているので、チームとして力を付けてきている。若い選手が非常に多く勢いを感じる」と警戒する。東京ガスの板井征人HCは、昨季王者に対して「勝つのは非常に難しいけど、何とか工夫して試合にできたら良い」と諦めず立ち向かい、外国籍選手を中心とした守備力で富士通のハイパーオフェスを封じる構えだ。

オービックの大野洋HCとエレコム神戸の時本昌樹HCは旧知の間柄だけに、お互いの手の内を知り尽くす一方で腹の探り合いとなる一戦となりそうだ。「どこで我々がアドバンテージをとって勝負に挑むところに執着している」と話すエレコム神戸の時本HCは、QBデイビッド・ピンデルを注目選手に指名。オービックの大野HCもエレコム神戸の司令塔に注意を払い、自軍ではQBタイラー・クルカを注目選手に指名した。

IBMとノジマ相模原の一戦は、点取り合戦になるかもしれない。IBMは政本悠紀とビクター・ビラモンテスのQB2人体制を武器にハイパーオフェンスを得意とする。城ケ滝一朗HCはその攻撃力を「反則級」と警戒するが、「ロースコアに持っていくのは厳しいので、点の取り合いでもいいから食らいついていきたい」と真っ向勝負を挑む。そのキーポイントには、ランニングバック(RB)吉澤祥ら若い力に期待した。IBMのケビン・クラフトHCは「ライズはハングリーなチームで攻守にスピードがあり要注意。メンタルが大事なので集中していきたい」と話していた。

1回戦にあたるクオーターファイナルを勝ち上がった4チームが、12月10日に行われるセミファイナルへと進み、そこを勝ち抜いた2チームが日本一を決める2024年1月3日のアメリカンフットボール日本選手権プルデンシャル生命杯第77回ライスボウル(東京ドーム)へ駒を進める。ライスボウルトーナメントが採用されて2シーズン目。果たして、頂上決戦に進むのはどのチームか。11月19日に熱戦の火ぶたが切られる。