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「筋トレタッグ制」でフィジカルアップ グリーンボウルチャレンジ制覇のJ-STARS

2024年05月21日(火) 14:00

【タックルを振り切ってランで距離を稼ぐTRIAXIS J-STARS RB斎藤陸  ©X LEAGUE】

今季X1 Areaに初昇格したTRIAXIS J‐STARSが東海地区の雄・名古屋サイクロンズを26対0と圧倒してグリーンボウルチャレンジ(GBC)初出場初優勝の栄冠を掴んだ(富士ゼロックス時代には2度の準優勝あり)。一回戦では古豪アズワンブラックイーグルスを10対7で破る歴史的な勝利をあげている。

グリーンボウルチャレンジ初優勝にプレーイングマネージャーの堀覚斗は「やりましたね。3年間キャプテンをやって今年からはプレーイングマネージャーになりました。裏方として楽しいチーム作りをしてきました。そして、結果を出せたことが嬉しい」と念願の優勝に浸っていた。

【ジャンピングスローでパスを投げるJ-STARS QB馬庭功平 ©X LEAGUE】

昨年夏、名古屋と合同練習した際に選手たちは「フィジカルの差を凄く感じた」(堀監督)という。そこで「筋トレタッグ制」を導入。選手4人ずつのグループをつくり、一人ひとりが1ヶ月間に8回の筋力トレーニングをジムで行うことを原則とした。トレーニング後にその写真を送る。4人で合計32回。1ヶ月ごとに評価して、ノルマを達成したグループには、堀監督を含む、33歳になる8人の選手が共同で購入した賞品をプレゼントする。「このおかげで選手たちの身体が大きくなってきた。初優勝は選手たちにとっていいモチベーションとなります」と堀監督は目を細める。

【試合後のあいさつで喜びを爆発させるJ-STARSの北喜慶主将(中央)  ©X LEAGUE】

試合終了後のハドルで「アツい、良いキャプテン」と堀監督が評するラインバッカー(LB)北喜慶は「俺たちがやってきたことは間違いなかった・・・」その後は涙で声にならない。

「今年、堀監督からキャプテンを引き継ぎました。堀監督はカリスマ性があって、プレーでもチームをまとめる力がある。僕はその一番近くで監督の背中をみながら、チームビルディングや考え方を学んできた。だからキャプテンに抜擢されたのだと思う。僕はJ‐STARSが好きです。とにかく勝ちたい。勝つためにはどうしたら良いか、僕なりに考えて、時には厳しい言葉で選手を叱咤激励してきた」という。それでも選手たちはついて来てくれた。

「筋トレの成果で、今日の試合では名古屋さんをオーバーパワーできたと思う。だけど秋季リーグで負けたら、意味がない。X1 Areaの全チームにチャレンジャーとして勝利します」と北はきっぱりと言う。秋季リーグ戦の「台風の目」になりそうなJ‐STARSの勢いは続く。