果敢なパントキャッチで逆転を呼び込んだパナソニックリターナー山下宗馬
2024年05月22日(水) 18:00
19日に行われたグリーンボウル第2戦で、試合残り時間1分までエレコム神戸ファイニーズにリードを許し、一時は最大14点差をつけられたパナソニック インパルス。しかし、最後は逆転のタッチダウンパスが成功して24対20と勝利を収めた。
今季からチームを指揮する高山直也ヘッドコーチ(HC)は「最終クオーターが勝負になると考えていました。今日の試合ではディフェンスで行こうと思っていましたが、やられてばかり。なかでもクオーターバックのスクランブルを止めることが出来なかった。いい課題をいただきました」と反省しきりだった。
【第2Qに64ヤードのタッチダウンパスキャッチを記録したパナソニックWR桑田理介
その中で試合のヒーローは、逆転のタッチダウン(TD)を演出するなどルーキーながら2つのタッチダウンをパスで獲得したクオーターバック(QB)小林宏充か、小林とのホットラインで逆転を含む2つのタッチダウンパスをキャッチしたワイドレシーバー(WR)桑田理介か、と質問すると意外な選手名を挙げた。
「リターナーの山下宗馬です。。最終クオーターのエレコム神戸のパントを果敢にキャッチしてくれたプレーが逆転劇を生んだ。これが大きかった。彼はチャレンジ精神があるから」と高山HCは入部2年目の山下を褒めた。
当の山下は「普段からショートパントでもノーバウンドでキャッチすることを心がけています。(試合残り5分52秒の)最後のパントはうまくキャッチはできたのですが、陣地挽回を狙っていたので・・・」と照れた。
タッチフットボールチームの千里Fighting Beeでリターナーを経験し、箕面自由学園高等学校、日本大学でもリターナーやWRとして活躍してきた。
「リターナーは相手が凄いスピードで思いっきりタックルしてくるので怖いですよ。(パナソニック)には小林真大という凄いパンターいます。小林さんのパントは僕にとっていい練習になります」と山下は語る。「NFLのシカゴ・ベアーズの元リターナー、デビン・へスターのプレーをYouTubeで見て、彼のアグレッシブな動きやボールへの執着心を参考にしています。次の試合(富士通フロンティアーズとの神戸ボウル、6月2日14時@神戸市王子スタジアム)ではしっかりキャッチすることだけを考えて、次に思いっきり走ることを目指します」と、過去3度のライスボウルで苦杯をなめさせられている富士通戦での勝利を誓った。