4連覇狙う富士通と9年ぶり日本一目指すパナソニックが4年連続で頂上決戦 第78回ライスボウルプレスカンファレンス
2024年12月16日(月) 22:30
X1 Superライスボウルトーナメントのセミファイナルを勝ち上がった総合1位の富士通フロンティアーズと同2位のパナソニックインパルスが日本一をかけて争うアメリカンフットボール日本選手権第78回ライスボウル by GA technologies。来年1月3日に東京ドームで開催される頂上決戦の記者会見が16日、都内で実施された。
レギュラーシーズンをともに6戦全勝、ポストシーズンでもクオーターファイナル、セミファイナルを盤石な強さで勝ち上がってきた富士通とパナソニック。4年連続9度目の王座を目指す富士通の山本洋ヘッドコーチ(HC)は、ライスボウルで4年連続の対決となるパナソニックについて「隙のないきっちりしたフットボールをするチームなので、しっかりとゲームプランを組んで臨みたい」と総合力が高い相手を警戒する。今季からキャプテンを務めるオフェンスライン(OL)の大久保壮哉は、「自分たちが一年間積み上げてきた大事なものに磨きをかけて、ハイレベルな試合をしたい」とライバルとの対決を心待ちにしている。
一方、9年ぶり5度目の日本一を狙うパナソニックの高山直也HCは、「過去を振り返らずに今年のチームにフォーカスして、しっかり地に足をつけたフットボールをしたい」と、あくまでも現時点のチームに焦点を当てる。主将のラインバッカー(LB)青根奨太も「富士通に負け続けている悔しい思いがある。選手、スタッフ一同ができることは今を有意義に過ごしながら全力を尽くす。今に集中して最高の試合を東京ドームで見せたい」と、捲土重来を期す。
パナソニックの高山HCは、今季の大一番について「(タッチダウン)3本以内と思っている。それ以上取られると我々も厳しいので、しっかりと抑えて最終クオーターの最後まで勝負したい」とコメント。富士通の山本HCは、「一方的な展開はないと思う。パナソニックのオフェンスはボールをしっかりとコントロールして無理をしない。我々としてもチャンスがそんなに多くは巡ってはこないと思っている。普段から練習しているように、少ない好機をいかにものにできるかというのが大事。(タッチダウン)2本か3本の勝負になる」と予想していた。
両チームが対戦したライスボウルは、3年連続で最後の最後まで試合の行方が分からない手に汗握る展開となっている。得点差はいずれもワンポゼッション差とかなり拮抗している。山本HCも「スペシャルチームによるフィールドの取り合いが重要になってくる」とキッキングゲームの重要性を感じている。果たして今シーズンを締めくくる頂上決戦はどのようなドラマが待っているのか。注目の日本一決定戦は、来年1月3日15時に戦いの火ぶたが切られる。