【第79回ライスボウルの見どころ】スクリメージラインの攻防が運命を分ける パナソニック連覇か、オービック9度目の日本一か
2025年12月28日(日) 14:00
【パナソニック インパルスRBミッチェルビクタージャモー(右) ©X LEAGUE】
連覇を狙う王者パナソニック インパルスと、現行フォーマットでは初のライスボウル出場となるオービックシーガルズが、日本一の座を懸けて対峙する。オービックにとっては、勝てば単独最多となる9回目の日本一。歴史を塗り替える挑戦でもある。
両者は近年、幾度となく大舞台で顔を合わせてきた。2024年のライスボウルトーナメントセミファイナルは24対5、2022年のセミファイナルも30対10でパナソニックが勝利。オービックはいずれも前半で互角に渡り合いながら、後半に流れを奪われる形で逆転負けを喫している。2020年シーズンに勝利して以降、パナソニックには4連敗中。その壁を越えられるかが最大のテーマだ。
【ジャンプしてキックブロックを試みるオービックシーガルズDL山田琳太郎(背番号95) ©X LEAGUE】
最大の焦点は、パナソニックの強力なランオフェンスをいかに封じるか。小島健吾ディフェンスコーディネーターも「ランストップが最重要」と語るように、試合の行方はスクリメージの攻防に集約される。清家拓也、仲里広章、山田琳太郎らDL陣が前線で押し込み、主導権を握れるか。ここで後退すれば、過去と同じ展開が待っている。
【昨季のライスボウルMVPに輝いたパナソニックQB荒木優也 ©X LEAGUE】
一方のパナソニックは、ランを止められた局面での対応力が問われる。QB荒木優也が状況を冷静に読み、パスオフェンスでリズムを作れるか。王者としての完成度が試されるポイントだ。
【ランアフターキャッチでゲインするオービックWR佐久間優毅 ©X LEAGUE】
オービックのオフェンスでは、今季大きく成長を遂げた佐久間優毅の存在がカギを握る。エースQBピアース・ホリーと要所でのプレーメークが、流れを引き寄せられるか。歴史を塗り替えるか、それとも王者が貫禄を示すか。積み重ねてきた因縁が、この一戦で結実する。
