【X1 Super】最注目カードはパナソニックとオービックの東西対決
2019年10月15日(火) 18:18
10月19日(土)富士通スタジアム川崎
IBMビッグブルー(1勝3敗)vs オール三菱ライオンズ(0勝4敗)
上位進出のためにこれ以上は負けられないIBMビッグブルー。第2節の途中からQB政本悠紀(#2)を欠くも得点力は衰えず、ノジマ相模原、パナソニック、エレコム神戸を相手に1試合平均35点は驚異的。QBケビン・クラフト(#3)からTEジョン・スタントン(#40)へのパスは依然としてリーグトップクラスのホットライン。課題は失点の多さ。前節エレコム神戸戦でも45点を奪われ、4試合で177失点はリーグワースト。オール三菱、オービック、東京ガスと続く後半戦を前にディフェンスの立て直しがカギとなる。DLコンビ、ジェームス・ブルックス(#34)とチャールズ・トゥアウ(#92)がしっかりとスクリメージラインを支配することが前提。オール三菱は強豪相手だが今季初勝利が欲しい。エレコム神戸のIBM対策を参考にすると、ラッシュが届く前の早いタイミングのショートパスと、オフェンスラインがブロックした一瞬を突くクイックなインサイドのランプレーがゲインを重ねている。ショートパスはQB斎藤圭(#9)、谷口翔真(#15)が得意とするところ。走力が持ち味のQB光藤航哉(#10)の存在も面白い。
10月20日(日)相模原ギオンスタジアム
ノジマ相模原ライズ(0勝4敗) vs 東京ガスクリエイターズ(1勝3敗)
ノジマ相模原ライズ待望のホームゲーム。地元で今季初勝利を飾りたい。パナソニックとオービックに完封されているものの、オフェンスの核となるQBジミー・ロックレイ(#11)、WR八木雄平(#85)、WR伊藤雅恭(#23)らのパフォーマンスに波はなく、この試合でも中心的存在になることは間違いない。ここぞの場面でパスを通すためにも、ランニングアタックでコンスタントにヤードを稼ぐ必要がある。OL51ダミアン・パリス(#51)のビッグブロックに注目したい。東京ガスはQBイカイカ・ウーズィー(#6)がノジマ相模原のリードしにくいカバレッジとハイプレッシャーに平常心を保てるかがカギ。球離れが悪くなった時のサックとインターセプトを回避しないとオービック戦のように自陣で苦しいフィールドポジションが続くことになる。サードダウンで長い距離を残さない工夫がポイントになる。
10月20日(日)万博記念競技場
パナソニックインパルス (3勝1敗)vs オービックシーガルズ(4勝0敗)
第5節最注目の東西対決。ともに完封勝利したノジマ相模原戦での獲得ヤードを比較するとパナソニックが325ヤード(ラン29-199yds、パス22-12-126yds)に対し、オービックが480ヤード(ラン30-250yds、パス22-14-230yds)。ラン・パスいずれもオービックが平均獲得ヤードで上回る。QBスカイラー・ハワード(#3)、RB李卓(#29)、WR木下典明(#18)らの活躍が数字に表れた結果だろう。守備に目を向けると、喪失ヤードはパナソニックが208ヤード(ラン75、パス133)、オービックが200ヤード(ラン75、パス125)でほぼ互角。よってパナソニックはオービックのキッキングを含めたビッグプレー攻勢を持ち前の守備力で凌ぎ、好フィールドポジションを確保したい。オフェンスはラッシングでリーグ2位(44回363ヤード)に位置するRBビクター・ミッチェル(#5)がこれまで通りのパフォーマンスを披露できるかが焦点。富士通戦はミッチェルが抑え込まれ唯一の黒星を喫した。オービックがどのようなミッチェル包囲網を用意しているのかが見もの。驚異的な守備範囲を誇るオービックDBブロンソン・ビーティー(#21)にとっては忙しくも痺れる試合になりそうだ。
エレコム神戸ファイニーズ(3勝1敗)vs 富士通フロンティアーズ (4勝0敗)
第4節でオール三菱ライオンズを68−0で圧倒し、土付かずの4勝目を挙げた富士通フロンティアーズが西日本に乗り込んでエレコム神戸ファイニーズと対戦する。富士通はQBマイケル・バードソン(#3)を負傷で欠きながらも、ラッシング記録トップのRBサマジー・グラント(#29)が絶好調で攻撃力の低下は見られない。ディフェンスも安定感抜群で、4節終了時点で失点59はオービックの26に次ぐ数字。IBM、パナソニック、ノジマ相模原、オール三菱という対戦相手を考慮するとリーグトップと言って良い成績だろう。エレコム神戸はIBMとのシーソーゲームを制し、勢いに乗る。攻守の要、QBコーディー・ソコール(#19)とDLカーデル・ローリングス(#9)の活躍はもちろんだが、他のメンバー、ベンチワークも含めて総力戦で王者にぶつかりたい。富士通K/P西村豪哲(#11)、吉田元紀(#39)、エレコム神戸K/P山崎丈路(#12)ら、両チームのスペシャリストのハイレベルなコンペティションも見ものだ。
▼チケット購入はこちら