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【X1 Super セミファイナル】JAPAN X BOWLの切符をかけて激戦必至のダブル東西対決

2019年11月24日(日) 12:47

11月30日(土)富士通スタジアム川崎
富士通フロンティアーズ (レギュラーシーズン1位) vs  エレコム神戸ファイニーズ(レギュラーシーズン4位)

第5節の対戦では富士通フロンティアーズが27-10で勝利した。しかしながら、獲得ヤードで上回ったのはエレコム神戸。2つのインターセプトがなければ、違う点差で終わっていてもおかしくはなかった。富士通の得点源であるRBサマジー・グラント(#29)にカバレッジの綻びを突かれてタッチダウンを許したものの、この一発を除けば敵エースをランパス合わせて56ヤードに抑える好守。リーグトップの守備力を誇るオービックでさえもグラントに166ヤード(富士通の総獲得ヤードの約70%)を奪われており、エレコム神戸のグラント包囲網の優秀さがうかがえる。富士通OBでもある高橋睦巳守備コーディネーターの手腕に注目したい。
対する富士通の強みはキープレーヤーが複数存在する点。QB高木翼(#18)もその一人。今シーズンは負傷がちな主戦QBマイケル・バードソン(#3)を見事にロングリリーフし、試合を壊すことがない。武器は前エースQBのコービー・キャメロンから徹底的に叩き込まれたファンダメンタル。テンポの良さも魅力だ。セミファイナルでは先発が濃厚。小学生からQB一筋の大器に富士通は4連覇ロードの先導を託す。

 

11月30日(土)万博記念競技場
オービックシーガルズ(レギュラーシーズン2位) vs パナソニックインパルス (レギュラーシーズン3位)

第5節の前哨戦ではオービックシーガルズがパナソニックインパルスの追い上げを凌いで14-7で勝利した。結果的に接戦となったが、局面での優位性はオービックに軍配。DL平澤徹(#20)の見事なファンブルフォースをターゲティングと判定される不運もあった。
最終節で劇的敗戦により連勝が止まったオービックと接戦の予想を覆す快勝で調子が上向くパナソニック。果たして準決勝はどのような展開になるのか?
オービックは富士通戦で露呈した不安定なキッキングゲームの整備が最優先。攻守と比較して個人能力だけではカバーできないため、精緻なアサインメントと遂行力が必要になる。キッカー、パンターのみならず全員がスペシャリストの意識を持って、微差は大差としてディテールにこだわりたい。
パナソニックはQBアンソニー・ロウレンス(#18)と周囲のコンビネーションが格段にアップ。味方に高いキャッチングスキルが必要だが、ディフェンスバックに紙一重で触れさせないピンポイントパスに磨きがかかった。オービックもタイトに守らざるを得ず、パスインターフェアのリスクを抱えながらのギリギリの攻防が見られるだろう。ポケットパサーのイメージが先行するが、走力も十二分なロウレンス。実はオービックが最も苦手とするのがこのタイプ。デザインされたランプレーよりも要所でのスクランブルがポイントになりそう。

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