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【JAPAN X BOWL 2019】富士通4連覇か、パナソニック王座奪還か

2019年12月13日(金) 14:04

「誰もウチが勝つとは思ってない」
富士通の強さと第2節の試合結果(パナソニック27-45富士通)を認めた上でのパナソニック荒木監督のコメントだが、果たしてそうだろうか。結果的に大差にはなったが、第2節でのパナソニックの先制タッチダウンに至る力強いオフェンスシリーズは、富士通が経験したシーズンを通してほぼ唯一の「手も足も出ない」局面であり、パナソニックの強さを強烈に印象付けた。その後のパント処理のミスがなければ、そのままパナソニック優勢のまま試合が続いていた可能性が高い。
ポテンシャルの高さはこの時点でも十分にうかがえたが、チームは急成長を遂げ、富士通が苦戦したオービックにセミファイナルにて24−14で勝利。「近年で最も一体感がある」チーム状態でジャパンエックスボウルを迎える。
鍵を握るのはパナソニックの屋台骨でもあるディフェンスライン。オールXに5人中4人が選ばれた富士通の強力なオフェンスラインと互角以上の勝負ができれば、パナソニック主導でゲームが動く。オフェンスはQBアンソニー・ロウレンス(#18)が中心。富士通のタイトなパスカバーを的確にリードして、WRダニエル・ワイズ(#12)と頓花達也(#15)にボールを集めたい。

一体感では富士通も引けを取らない。「ONE FAMILY」というスローガンを掲げて、チームのみならず、数も熱もリーグ随一のファンととも一枚岩で決戦に臨む。
4連覇のかかる大一番をリードするのはQB高木翼(#18)。ボウルゲームでの先発経験はなく未知数な部分はあるが、守備を読む力とパッシングスキルは秀逸。チームメイトからの信頼も厚い。このチャンスをものにして自分自身と日本人QBの存在感をアピールしたいところ。リーグMVPのRBサマジー・グラント(#29)をはじめ、エースWR中村輝晃クラーク(#81)、WR岩松慶将(#22)ら能力の高いバックフィールド陣がしっかりと高木を援護射撃するだろう。
戦力、選手層の厚さ、試合運び、メンタルタフネス、いずれにおいても別格のレベルにある富士通に死角があるとすれば、シーズンを通じて窮地をほぼ経験していないことだろうか。パナソニックが富士通を土俵際に追い詰めた時、絶対王者の真価が問われる。

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