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【決戦への覚悟・パナソニック荒木監督】「誰もウチが勝つとは思ってないだろうが、勝機はある」

2019年12月14日(土) 16:55

今年のチームは7月半ばからようやく本格的なフットボールの練習をスタートした影響もあり、シーズンが開幕しても一体感に乏しく、第2節の富士通戦では一つのミスから流れを失い、立て直せぬままダブルスコアに近い(27-45)得点差で完敗した。そういう「薄っぺらい」チームだったことは認めざるを得ない。その後もチーム状態は変わらぬままであったが、第7節のエレコム神戸戦を前に「この他責のマインドのままでは、今年は終わりだ」と選手が気付き、一気に真の一体感が生まれ始めた。セミファイナルでオービックに雪辱を果たしたことで、非常に良い雰囲気でジャパンエックスボウルに臨むことができる。2015年に同じ舞台で富士通に勝った時のチームよりも、今のチームは苦労した分、一体感がある。昨年から紆余曲折あり、「選手たちは、どん底からよくぞ這い上がってきた」という心境だ。まだ伸びしろも可能性も十分ある。
富士通は隙のないチーム。オフェンスラインの強さが象徴するように土台が強い印象だ。とてもシンプルでベーシックな戦術ゆえに歪みが生まれず、つけ入る隙がない。富士通の強力オフェンスラインをどうにかしないと第2節の二の舞になるので、ディフェンスラインが鍵。オフェンスはラン偏重からパス比率の高いバランスアタックが可能になったので、アンソニー・ロウレンス(QB#18)を軸にパスユニットの精度をさらにアップさせて、より幅広いオフェンスで勝負したい。誰もウチが勝つとは思ってはいないだろうが、ここからさらに成長できれば、勝つチャンスはある。

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