オービックシーガルズの輸送担当、徳山浩司さん「チャレンジするチームに魅せられて」
2020年08月16日(日) 10:04
毎回ゲストスピーカーを招いて行われるオンラインQ&Aセッション「アメフトークスタンド」。8月12日のゲストは、輸送のプロフェッショナルでオービックシーガルズを長く担当する徳山浩司さん。
Xリーグのチームが試合をする場合、選手60名分の防具一式、練習用具、テーピング、トリートメント機材、チア用音響設備、販売用グッズなどを大型トラックに積み込んで会場に運び込む必要がある。試合が終わると翌日の練習に備え、その日のうちに練習場にUターンする。多くのチームが専門業者に仕事を依頼するが、徳山さんとオービックシーガルズのようにチームスタッフ同然の厚い信頼関係を結んでいるケースはあまり例がない。
2005年からオービックシーガルズを担当し、今年で16年目。
「最初は『業者』と『お客様』の関係でした。担当したその年に春夏全勝優勝をしたのですが、アメフトやチームのことをよく知らなかったので、こういうものかと淡々としていたところもありました」と打ち明ける。
その後優勝から遠ざかるシーズンが続く中、「チームが必死にもがいて新しいことに取り組む姿を近くで見ているうちに一気に感情移入していきました」。
今では試合の前にトラックを必ず綺麗に洗車して願掛けも欠かさないほどに。
キックオフ時刻の3時間前に会場入りし、試合終了後3時間で搬出する。荷造りはチームスタッフとの連携で行う。「トラックは縦に長く後方に重い物が偏ると前輪が浮いて危険」。バランス良く配置するよう荷積みには最新の注意を払う。
「これまで見たことのない機材が増えていくと、新しいことにチャレンジしているんだなとワクワクしますね」
運ぶ荷物でチームの変化がわかるという。
「巨大なパチンコを運んだ時はさすがに驚きましたけど」と笑う。
今シーズンはトラックを新車にして臨む。
車体にはオービックシーガルズのチームカラーであるゴールドのペイントも施した。
「チームと同じように私たちも新しいチャレンジをしないと」
お披露目が待ち遠しい。