5年ぶり5度目の覇権を目指すパナソニックに日本人選手主体の東京ガスが挑む【X1 Super第1節の見どころ】
2020年10月20日(火) 13:12Xリーグ2020年秋季公式戦の幕開けを告げる東京ガスクリエイターズとパナソニックインパルスの一戦が10月24日(土)に聖地・富士通スタジアム川崎で行われる。
板井征人ヘッドコーチ(HC)が指揮を執って4年目を迎える東京ガスは、今年こそ上位チームの壁を破りたいところ。指揮官は今季の注目プレーヤーとして、攻撃では「ボール感がものすごく良い選手」と評するワイドレシーバー(WR)山下喜史を、守備では「フィジカルと経験が伴ってきた」と分析するディフェンスバック(DB)森上衛の名前を挙げている。森上については「もともとセンスがあるので、リーダーシップ含め、クリエイターズの象徴になってほしい」とも話し、一目置いている様子がうかがえる。
外国人選手は2名合流の予定だが、板井HCは「日本人主体で戦うことを、生かしていきたい」と決意を固めている。
対するパナソニックはチームスローガンに“ALL IN”を掲げ、主将のディフェンシブライン(DL)デビッド・モトゥを軸にして5年ぶり5度目のXリーグ王者を目指す。攻撃をけん引するのは荒木延祥監督が好パフォーマンスを期待するクオーターバック(QB)石内卓也だ。高校、大学、シニアと各年代で代表に選ばれているエリートパサーは、指揮官に「誰よりも練習し、自信をつけた。一段階レベルアップした」と言わしめた。
レシーバ陣がタレント豊富なだけに、正確なパスを通していけば自ずと勝利が見えてくるはずだ。守備では荒木監督が「フットボールセンスの塊」というディフェンシブライン(DL)加藤聖貴の新人らしい、はつらつとしたプレーに期待がかかる。また、栄太(兄)と眞太郎(弟)の佐伯兄弟によるキッキングゲームは、正確性、飛距離ともにレベルが高い。今季は地元での試合がないパナソニックだが、チーム全員が一丸となって逆境を跳ね返す。
東京ガスとパナソニックは昨季に第4節で対戦しており、このときはパナソニックが27対0で完封勝ちした。新シーズンの初戦で勝利を狙うパナソニックと、粘り強くプレーしてリベンジを果たしたい東京ガスの激闘に期待が高まる。