【X1Super】試合開始7分で4TDの猛攻! 王者・富士通がノジマ相模原に快勝
2020年10月25日(日) 07:26新型コロナウイルス感染症が世界的に流行した影響で、例年よりおよそ2カ月遅れてX1Superレギュラーシーズンが開幕した24日(日)、富士通スタジアム川崎を舞台に、前人未到の5連覇を狙う富士通フロンティアーズと城ケ滝一朗ヘッドコーチ(HC)を新指揮官に迎えたノジマ相模原ライズが対戦した。
王者・富士通は試合開始からエンジン全開で第1クオーターに28点を奪うと、その後も得点を重ね、終わってみれば、48対3の快勝で白星発進を決めている。
Japan X Bowl(JXB)4連覇中の王者がいきなりの先制でその力を見せつけた。
ナイター照明が灯った17時に、ノジマ相模原のキックオフで始まった試合は、富士通のワイドレシーバー(WR)高津佐隼矢が俊足を生かし、99ヤードのキックオフリターンタッチダウンを決めてド派手なスタートを飾る。さらに、ディフェンスがノジマ相模原の攻撃をスリーアンドアウトに抑えて再び攻撃のチャンスを得ると、ランニングバック(RB)サマジー・グラントが自陣42ヤードから左サイドを駆け上がり、タッチダウンしたかに思われたが、オフェンスの反則で得点ならず。それでも仕切り直しのドライブで、2年ぶりに復帰したRBトラショーン・ニクソンの4ヤードタッチダウンランでリードを14点に広げた。
なおも攻撃の手を緩めない富士通はグラントがゴール前1ヤードで中央からエンドゾーンにダイブして加点した後、ディフェンスバック(DB)樋田祥一が18ヤードのファンブルリカバータッチダウンを成功させ、開始からわずか7分ほどで4タッチダウンを挙げて28対0と完全に試合の主導権を握った。
ただ、富士通攻撃陣は第2クオーターに入るとスローダウンし、キッカー(K)西村豪哲の22ヤードフィールドゴールで3点を追加するにとどまっている。前半終了間際にはノジマ相模原がフィールドゴールで点差をわずかに縮め、31対3の富士通リードで前半を折り返した。
後半最初のドライブでグラントのランを中心に前進した富士通は、ゴール前2ヤードからクオーターバック(QB)マイケル・バードソンの放ったパスをエンドゾーン手前で受けたグラントが、軽快なステップでディフェンスを交わしてエンドゾーン内へ。
38対3とリードを広げた富士通は第4クオーターに西村の49ヤードフィールドゴールで追加点を得ると、その8分後には途中出場のQB高木翼がWR小梶恭平に37ヤードタッチダウンパスをヒットしてダメを押した。
ノジマ相模原はファンブルロスト4回と、思うように自分たちのフットボールができず、城ケ滝HCの初陣を白星で飾れなかった。