ニュース

肉体強化でアメフト界復帰のコージ、「恩返し」を誓っていざ開幕戦へ【X1 Areaプレビュー】

2020年10月31日(土) 19:51

活躍の舞台をスタジアムのフィールドからテレビの世界に移してなお、常日頃から「アメフトに恩返ししたい」が口ぐせだったコージ・トクダが、2020年、アメリカンフットボーラーに復帰する。

新型コロウイルス感染症の流行拡大に伴う影響で、例年より約2カ月遅れの11月1日(日)に開幕するX1Area西日本の2020年秋季公式戦は、4チームによるトーナメント戦で争われ、1日に王子スタジアムで開催される1回戦は、アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ対名古屋サイクロンズ戦と、みらいふ福岡SUNS対アズワンブラックイーグルス戦だ。各試合の勝者が、14日(土)にエキスポフラッシュフィールドを舞台とする決勝戦に進む。

今季は昇格も降格もなく、来季のX1 Super入りをかけたバトルが繰り広げられるわけではないが、モチベーションを保つことが難しいそうした状況下でも、並々ならぬ闘志を燃やすチームがある。九州から初のX1 Super昇格を目指すみらいふ福岡だ。本気で「九州から日本一を目指す」チームは、オフシーズンに元日本代表ワイドレシーバー(WR)栗原崇と元お笑いコンビ『ブリリアン』のコージ・トクダを補強した。2人は法政大学アメリカンフットボール部の同期で、4年時にはコージがキャプテン、栗原が副キャプテンとして大学王者を決める甲子園ボウルで激闘を繰り広げた間柄だ。

10年ぶりにアメフト界に復帰することになったコージは、再びフィールドに戻ってきた理由について「アメフトへの恩返し」と明かす。もちろん、10年ぶりの競技復帰で活躍するのは険しい道のりだが、「体の許す限りやってみよう」とアメフトにすべてを捧げる構えだ。

コージが本職とするディフェンスエンドは、屈強なラインに押し負けないようにスピードとパワーが必要なポジションである。コージは5月の時点で体重85kgと自身の『Twitter』に投稿していたが、チームの公式発表では開幕を前に97kgまで増量している。もちろん多少の増減があるかもしれないが、肉体改造に成功してバルクアップしたことは間違いない。

「僕自身スキルアップや充実度を上げるのはもちろん、練習や試合を通じて見てくれているファンの方々にアメフトの魅力が伝わるように努力していきます」と試合への意気込みを話すコージ。「アメフト界を変えてみよう」とフィールドに戻ってきた32歳の“オールドルーキー”が、まずは初戦のアズワン戦で新たな一歩を踏み出す。