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みらいふ福岡の初戦勝利で目標達成のコージが男泣き、「グッときました」

2020年11月01日(日) 23:13

1日(日)、2020年秋季公式戦のX1 Area西日本トーナメント1回戦でアズワンブラックイーグルスに34対20で快勝したみらいふ福岡SUNSのディフェンスエンド(DE)コージ・トクダは、シーズン初戦でいきなりの目標達成を果たすとともに、試合後には感極まって涙ぐみ、感情を爆発させた。

X1 Super昇格を目指すみらいふ福岡に新戦力として加わったコージは10年ぶりの現役復帰ながら、ブランクを感じさせない動きで第4クオーターには相手クオーターバック(QB)にサックを食らわせるなど、Xリーグデビュー戦で2タックル、1サック、1タックルロスと躍動。

QBサックを目標に置いていたコージは、「最低1回はやりたいと思っていたので、なんとかできました。絶対にQBサックをやる思いで半年以上練習してきたので、何とかそれを達成できて安心しました。ようやく1つのプレッシャーから解放されました」と胸をなでおろす。

コージが最後にプレーしたのは法政大学4年時に出場した2009年甲子園ボウルの関西大学カイザーズ戦。試合には50対38で敗れ、悔しい思いを抱えたまま選手生活を終えていた。それだけに、試合後、スタンドに詰めかけたファンへ感謝を伝えるスピーチでは、当時のことがフラッシュバックして男泣き。

「(大学時代は)最後、負けて終わっているので、その光景がよみがえって嬉しい気持ちや悲しい気持ちなど、いろいろな思いが交錯しまして、ちょっとグッときました」

タレントとアメフト選手の兼業は決して簡単なことではない。それでも、コージは「どっちも本気でやれば夢がかなうと思っているし、それを今後もかなえていきたいと思います」と本気で“二刀流”を貫いていく覚悟だ。

初戦のパフォーマンスについては「10年ぶりだったけどしっかり準備できたので、自分の思った動きはしっかりできたかと思います。ちょい満足はしています」と自身に及第点を与えたコージ。そして、初めて観戦に訪れた母親の前で親孝行できたことを喜んだ。

「初めての試合観戦で1つでもいいところがあったので、それを見せられて良かった」

みらいふ福岡の次戦は14日(土)に控えるアサヒ飲料チャレンジャーズとのトーナメント決勝戦だ。

「どんどんレベルが高いチームとやっていくと思うので、今日と同じように自信を持ってプレーできる体づくりをして臨みます」と語った32歳の“オールドルーキー”は歩みを止めることなく、さらなる高みを見据えている。