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白星発進で勢いに乗る富士通と後れを取り戻したいIBMが対戦【X1 Super第2節の見どころ】

2020年11月06日(金) 07:11

前人未到の5連覇に向けて上々のスタートを切った富士通フロンティアーズと、初戦の星を取りこぼして出遅れたIBM BigBlueが7日(土)に富士通スタジアム川崎で相まみえる。

富士通にとってIBMは昨シーズンに55対13と快勝した相性が良い相手だ。今季開幕戦のノジマ相模原ライズ戦では試合開始13秒に99ヤードキックオフリターンタッチダウンのビッグプレーが飛び出すなど、第1クオーターに4つのタッチダウンを奪って一気に試合の主導権を握った富士通。投げてはクオーターバック(QB)マイケル・バードソンと高木翼がタッチダウンパスを1つずつ決め、走ってもランニングバック(RB)サマジー・グラントとトラショーン・ニクソンが各1タッチダウンと層の厚さを見せつけた。

守備でも2ファンブルフォース、1インターセプトと迫力のパフォーマンスを連発し、ラン守備はわずか68ヤードに抑えている。開幕戦で攻守に隙がなかった富士通だったが、山本洋ヘッドコーチはまだ「5割から6割の出来」と謙虚だ。ここで勝利すれば8年連続のJapan X Bowl出場がぐっと近づくだけに、調子をどの程度まで上げられているのかに注目したい。

一方、IBMは第1節のエレコム神戸ファイニーズに敗れて後がない。初戦はQB政本悠紀がパスで206ヤード、1タッチダウンと活躍し、昨季のけがからの復調をアピールしたほか、レシーバー陣もWR鈴木隆貴が3つのタッチダウンパスをキャッチして存在感を見せており、攻撃は好調なだけに、富士通戦で勝負のカギを握るのはディフェンスの出来と言えよう。

エレコム神戸戦ではランこそ78ヤードに抑えたIBMディフェンスだが、パスでは419ヤードのゲインを許した。富士通戦ではディフェンスライン(DL)ジェームス・ブルックスを軸として、前線から相手QBにプレッシャーをかけていきたいところだ。