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ノジマ相模原の城ケ滝HC、初勝利に「ホッとした」が満足せず

2020年11月10日(火) 12:05

今季から城ケ滝一朗氏がヘッドコーチ(HC)に就任したノジマ相模原ライズが8日(日)に行われたエレコム神戸ファイニーズ戦で今季初勝利を挙げた。初戦に敗れていただけに、勝ったことに一安心したという指揮官だが、日本一の高みを目指すチームとして今回の勝利だけに満足していない。

先月24日(土)の富士通フロンティアーズ戦では試合開始から約7分で28失点を喫してリズムを崩し、48対3と大敗したノジマ相模原。第2節もエレコム神戸に先制点を許したものの、城ケ滝HCは富士通戦から改善できた点として「第1クオーターの序盤にタッチダウンを取られてからも崩れず、後半に盛り返せた」ことを挙げた。

先発に指名されたのは新加入したクオーターバック(QB)カート・パランデック。NFL選手も輩出するフットボールの名門、ネバダ大学ラスベガス校出身の右腕は初先発の試合で3回のインターセプトを喫し、パス成功率は61.5%(26回中16回成功)に終わった。それでも、指揮官は「成績はまだまだだが、チームに合流して1週間で日本での初めてのプレーと考えるとよくやったと思う。これからに期待したい」と一定の評価を与え、今後の活躍に期待を寄せている。

パス攻撃は平均点だったが、ランプレーは攻守で機能しており、城ケ滝HCも、「勝因はランプレー。オフェンスはしっかりランプレーを進め、ディフェンスはランプレーをしっかりとめた。オフェンスラインがランパス共にしっかりエレコムのディフェンスラインをコントロールできたことが大きい」と地上戦を制圧したことが勝因だと語った。

就任後の嬉しい初勝利については、「ホッとしました」と安堵するも、「日本一にふさわしいチームになるにはもっともっと強くならないといけないと思いました」と、さらなる高みを見据えている城ケ滝HC。今季1勝1敗としたチームは、最終節のIBM BigBlue戦に勝てば、富士通対エレコム神戸戦の結果次第では、Japan X Bowl出場の可能性もある。昨季は入れ替え戦も経験したが、城ケ滝HCが指揮を執る新生ノジマ相模原は確実に力をつけてきている。