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JXB出場権をかけてオービックとパナソニックが激突【X1 Super第3節の見どころ】

2020年11月20日(金) 07:00

オービックシーガルズとパナソニックインパルスが21日(土)、JAPAN X BOWL(JXB)出場権をかけて富士通スタジアム川崎で激突する。Bブロックでともに1勝0敗とあって、勝ったチームがJXBに駒を進めるだけに白熱した戦いが予想される。

第1節がバイウイークだったオービックは他チームより2週遅れとなった今季初戦で、東京ガスクリエイターズを相手に60対0と完封勝利を飾り、上々のスタートを切った。

パス攻撃では新加入のクオーターバック(QB)ジミー・ロックレイが4タッチダウンパスに加え、自らのランでもタッチダウンを決める計5タッチダウンの大活躍。ラン攻撃でもランニングバック(RB)李卓が10回117ヤード、1タッチダウンと地上戦を支配した。大橋誠ヘッドコーチ(HC)はデビュー戦のロックレイについて、「チーム全体にフィットしてリーダーシップを取ってやってくれている」と評しており、2戦目では周囲との連携がさらに増すだろう。

前節で積極的に若手を起用したディフェンスには、初戦を欠場したディフェンスライン(DL)バイロン・ビーティJr.が復帰予定だ。大橋HCは守備の要の出場について明言を避けるも、ベストメンバーで戦うことを誓っている。スピードとパワーを兼備したパスラッシャーがフィールドに戻ってくればオービックにとって心強いことは間違いない。

昨季のパナソニック戦は1勝1敗だったオービック。リーグ戦では勝利したが、プレーオフ準決勝で敗れてJXB出場を阻まれた。敗れた試合では4インターセプトとパス攻撃が乱れただけに、今季新たに加入したロックレイの右腕に期待が寄せられる。

対するパナソニックは第2節がバイウイークだったため、4週間ぶりの試合となる。荒木監督は「試合がしたい」と話していたものの、期間が空いた分、オービックの分析に十分な時間を当てられたはずだ。

開幕戦の東京ガス戦ではオービック同様に完封勝利を収め、守備陣は安定していた。その一方で、パス攻撃はアンソニー・ローレンスと石内卓也の両QBについて荒木延祥監督が「あまり良くなかった」と話したように、いずれもパス獲得が100ヤード以下と今一つの出来だった。指揮官は東京ガス戦後、オービック戦のQB起用について「この1カ月の練習の出来で決めたい」と明かしており、どちらの司令塔がスターターの座を手に入れるのか感心が集まる。

ラン攻撃で目が離せないのはRBミッチェル・ビクター・ジャモーだ。昨年のオービックとのプレーオフ準決勝では、ランで145ヤードを稼いで勝利に貢献した。今季初戦ではラン5回47ヤードと距離は稼げなくとも、2タッチダウンと勝負強さを見せたランナーが、東京ガスのランを18ヤードに抑えた強力オービック守備相手に本来のパフォーマンスを発揮できれば、パナソニックの勝利がぐっと近づくだろう。

オービック対パナソニック戦の模様は『XリーグTV Powered By イレブンスポーツ』でライブ配信するほか『スポーツナビ』でも同時ライブ配信される予定だ。