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パスのIBMとランのノジマ相模原、今季最終戦を勝利で飾るのは?【X1 Super第3節の見どころ】

2020年11月20日(金) 20:35

X1 Super秋季公式戦第3節のIBM BigBlue対ノジマ相模原ライズ戦が23日(祝・月)に富士通スタジアム川崎で行われる。今季2敗のIBMと1勝1敗のノジマ相模原はすでにJAPAN X BOWL(JXB)への道が閉ざされているとはいえ、今季最終戦となる試合を勝利で締めくくりたいのはどちらも同じだ。

ケビン・クラフト、政本悠紀、馬島臨太郎のクオーターバック(QB)3人体制で挑んでいる今季のIBMオフェンスは、前節の富士通フロンティアーズ戦では相手守備に苦しみ、パス獲得164ヤード、ラン攻撃でも計33ヤードに封じられた。それでも、初戦のエレコム神戸戦ではパス獲得297ヤードとパスオフェンスの高さを示している。接戦になるとノジマ相模原のボールコントロールオフェンスに分があるだけに、IBMはランでうまく時間を消費して、得意のパス攻撃を要所で絡めて試合をコントロールしたいところだ。

守備は富士通戦で一定の結果を出したと言えよう。前線に人数を割き、富士通のラン攻撃をわずか20ヤードに抑え込んだ。ノジマ相模原も強力なRB陣を擁するだけに、ディフェンスライン(DL)ジェームス・ブルックスを軸に前線からプレッシャーをかけることが重要だ。

一方、ノジマ相模原は初戦の富士通戦の大敗を引きずらずに、前節のエレコム神戸戦では接戦をものにしている。

エレコム神戸戦がデビュー戦となったQBカート・パランデックは3インターセプトを喫するも、城ケ滝一朗ヘッドコーチ(HC)は一定の評価を与えていた。前節はチーム合流から1週間で試合に挑んだが、今度は2週間の準備期間があっただけにレシーバー陣との連携も成熟度を増しているだろう。

RBデレク・アキラ・ウィリアムスを中心としたラン攻撃は、前節で計198ヤードを獲得した。攻撃時間も32分8秒と、ボールコントロールして試合を優位に進めた。ラン守備でも、マイナス23ヤードに抑えて完全に地上戦を制圧するなど、城ケ滝HCがエレコム戦で勝因に挙げたランプレーがIBM戦でもカギとなる。