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【X1 Super】ノジマ相模原が有終の美、今季最終戦でIBMを下す

2020年11月24日(火) 05:55

X1 Super秋季公式戦第3節のIBM BigBlue対ノジマ相模原ライズ戦が23日(祝・月)に富士通スタジアム川崎で行われた。両陣営の今季最終戦にふさわしい白熱した展開となった試合はノジマ相模原が27対17で接戦を制している。

フィールドゴールで先制を果たしたのはIBMだったが、ノジマ相模原は出足の鋭い守備で相手オフェンスを止めながら好機をうかがう。最初にチャンスが訪れたのは第2クオーター序盤だ。クオーターバック(QB)カート・パランデックが相手ディフェンスにつかまれながらも強引に投じたショベルパス気味のボールを、密集の中でキャッチしたランニングバック(RB)森本紘介が、するするとすり抜けるようにディフェンスを交わし、快足を飛ばして独走のタッチダウンを決めた。

これで波に乗ったノジマ相模原は守備でもラインバッカー(LB)田中喜貴がインターセプトして攻撃権を奪取。このチャンスでフォースダウンギャンブルを試みるなど勝利への執念を見せ、フィールドゴールで加点する。

今季初勝利を目指すIBMも、QBケビン・クラフトが左サイドを走るタイトエンド(TE)ジョン・スタントンにロングボムをヒットさせ、身長188cm、体重97kgのレシーバーはノジマ相模原ディフェンスと競り合いながらも体躯を生かして好捕すると、そのままエンドゾーンまで持ち込み、IBMが試合を振り出しに戻した。

ノジマ相模原のフィールドゴールで幕を開けた勝負の後半戦。ノジマ相模原は得点後のIBMドライブでゴール前1ヤードまで侵攻を許すも、ディフェンスバック(DB)リー・ハイタワーがインターセプトを決めて瀬戸際で失点を防ぐ。このビッグプレーで一気にモメンタムを引き寄せたチームは、自陣からパランデックが自らボールを持って左サイドを一気に駆け上がり、97ヤードのタッチダウンランを完成させた。

これ以上離されたくないIBMは、クラフトの投じたパスが相手守備にチップされ、あわやインターセプトかと思われたが、宙に浮いたボールは近くにいたWR白根滉の腕の中へすっぽり。キャッチした白根が直接エンドゾーンにボールを運び、運も味方につけて点差を縮める。

後半に入ってパスオフェンスが冴え渡り始めたノジマ相模原はパランデックの33ヤードパスで一気にゴール前まで前進した後、RBデレク・アキラ・ウィリアムスがエンドゾーン中央へ飛び込み、追いすがるIBMを再び突き放した。

その後は両軍無得点のまま時計が刻々と進み、10点のビハインドを背負うIBMは、試合残り2分を切ったところでフィールドゴールチャンスを得る。タイムアウト残り1回のIBMは、ここで3点を加えて続くオンサイドキックも成功させれば、まだ追いつくチャンスが残された状態だ。IBMにとって一縷の望みが託されたフィールドゴールトライだったが、ノジマ相模原の渡辺健太がキッカーの右足から放たれたボールを値千金のブロック。リカバーしたノジマ相模原は、残り時間でしっかりとボールをキープして熱戦に終止符を打った。

有終の美を飾ったノジマ相模原は2勝1敗でシーズンを締めくくり、敗れたIBMは3戦全敗で今季を終えている。