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日本一熱い試合を――富士通とオービックがJXB記者会見で意気込み語る

2020年11月25日(水) 07:18

2020年JAPAN X BOWLは富士通フロンティアーズとオービックシーガルズが社会人日本一の座をかけて、12月15日(火)に東京ドームで激突する。白熱が予想される一戦を前に、両チームの関係者がオンライン記者会見に出席し、大一番への意気込みなどを語った。

3連勝してAブロックを1位通過した富士通からは山本洋ヘッドコーチ(HC)と趙翔来主将が、2勝してBブロックを勝ち上がってきたオービックからは大橋誠HCと西村有斗副主将が参加した。

8年連続12回目の出場となる富士通の山本HCは、「コロナ禍の影響でチーム作りに苦労しましたが、何とか今年もJAPAN X BOWLの舞台に立てることを光栄に思っていますし、うれしく思います。良い試合をできるように準備したいです」と、頂上決戦へ駒を進めたことへの喜びを口にしつつ、決戦への抱負を述べている。

一方、4年ぶり11回目の出場となるオービックの大橋HCは、「4年ぶりの出場ですが、多くの選手がJXBを戦うのは初めてなので、初出場のようなつもりでいます。大舞台で浮足立たないのが第一だと思っていますが、フットボールが面白いと思ってもらえるような試合をしたいです」とフレッシュな気持ちで挑み、平常心を保ちつつハイパフォーマンスを見せることを約束。

富士通とオービックは昨シーズンの第7節で対戦し、オービックが試合時間残り2秒で狙った勝ち越しフィールドゴールを富士通がブロックして劇的勝利を飾った。近年ではオービックは富士通相手に苦杯を喫しているが、ことJXBに関して言えば、オービックが通算3勝1敗と大舞台での強さを見せている。

オービックの印象について、富士通の山本HCが「すべてにおいて非常に高いパフォーマンスを発揮できる選手がいます。非常に勢いのあるビッグプレーをするチームなので、一発を警戒する必要があります」と話せば、趙主将も「スペシャルチームのプレーを警戒したい」と特にキッキングゲームに注意を払う。

対するオービックは、今季最終節のパナソニックインパルス戦で絶体絶命のピンチから、起死回生のターンオーバーで見事勝利を飾った勢いがある。オービックの指揮官は、パナソニックとの激闘について「ゲームの最後まであがいた結果だと思っています。これが次のゲームにつながることを願っています」と振り返る。このしぶとさが、「チーム全体が自信を持ってプレーしているのが一番の脅威」と評する富士通を上回るための大事な武器と考える。

JXBの連続優勝記録はオービックと富士通が持つ「4」だ。社会人4連覇中の富士通が勝てば、新記録を樹立する。記録に待ったをかけたいオービックが勝てば、7年ぶり9度目の戴冠で自らが持つ最多優勝記録を更新する。

趙と西村の両選手が異口同音に述べた「日本一熱い試合」は、12月15日(火)に東京ドームで熱戦の火ぶたが切られる。