【X1 Area】LIXILが有終の美、アサヒビールとの接戦制す
2020年11月30日(月) 00:26アサヒビールシルバースター対LIXILディアーズのX1 Area東日本秋季公式戦が、29日(日)に富士通スタジアム川崎で行われた。
X1 Area屈指の好カードは最後まで勝負の行方が分からない展開となったが、LIXILが17対11で接戦を制している。アサヒビールに敗れた昨年の雪辱を果たしたLIXILが3連勝で今シーズンを終了した一方、敗れたアサヒビールは2勝1敗で今季を戦い終えた。
お互いが堅い守備に攻め手を欠いた第1クオーターは両軍無得点だったものの、その後、LIXILは敵陣ゴール前でラインバッカー(LB)佐藤裕亮がインターセプトを決めると、佐藤がそのままエンドゾーンに持ち込んで先制点を挙げる。
7点を追うアサヒビールは第3クオーター最初のドライブで梅垣光理が39ヤードフィールドゴールを沈めて反撃。それでも、すかさずLIXILが田邊翔一の53ヤードのナイスリターンで好位置から攻撃シリーズをスタートし、クオーターバック(QB)石井僚介が永川勝也に29ヤードのタッチダウンパスを通して再び突き放した。
とはいえ、アサヒビールも簡単にはあきらめない。自陣23ヤードからのドライブではQB安藤和馬が17ヤード、54ヤードと、ロングパスを次々とヒットさせ、強肩を披露した司令塔が最後はワイドレシーバー(WR)小林一輝に2ヤードのパスを通してタッチダウンドライブを完結させた。待望のタッチダウンを決めたチームは、続くツーポイントコンバージョンも成功してフィールドゴール1本差に迫る。
追いすがる相手に引導を渡したいLIXILはラン攻撃で着実に時間を消費。途中2度のファンブルを犯して肝を冷やす場面も見られたが、いずれも事なきを得て、最終的にはフィールドゴールで加点して追うアサヒビールにプレッシャーをかける。そして、その後のアサヒビールのラストドライブもしのぎ、LIXILが有終の美を飾った。