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7年ぶりライスボウル出場のオービック大橋HC、関学大は「緻密なフットボールをする」と警戒

2020年12月17日(木) 08:06

アメリカンフットボール日本選手権プルデンシャル生命杯第74回ライスボウルのオンライン記者発表会が16日(水)に行われた。

前日のジャパンエックスボウルで7年ぶりの出場を決めたオービックシーガルズから大橋誠ヘッドコーチ(HC)と主将の地村知樹、3年連続14回目の出場となる学生王者の関西学院大学ファイターズからは大村和輝監督とキャプテンの鶴留輝斗が出席した。

第74回ライスボウルは7年ぶり4度目となるオービックと関西学院大学の顔合わせ。15日に開催されたJAPAN X BOWL(JXB)でオービックの実力を目の当たりにしたという大村監督は、「どれくらいの差があるか想像できないくらい強い」と脱帽するも、「ちゃんとしたゲームプランを考えるだけ」としっかりとした準備をして社会人王者との決戦に挑む。また、鶴留主将は「学生代表としてプライドを持って挑みたい」と腕をいぶす。先日の甲子園ボウルで機能したラン攻撃と強固なオフェンスラインが、Xリーグ王者にどこまで通用するか見ものだ。

一方の大橋HCは富士通フロンティアーズとの激闘から一夜明けたばかりで相手の分析をしていないと前置きしつつ、「例年と変わらず非常に緻密なフットボールをする」と学生の雄を評価。地村キャプテンは「自分たちらしさを試合で出したい」と普段通りの全力プレーを誓った。

大村監督はオービックでのコーチ経験があり、大橋HCとは旧知の間柄。それだけに大橋HCは「相手が嫌がることをよく知っている」と警戒している。対する大村監督は立命館大学で指導経験がある池上祐二ディフェンスアドバイザーの存在にアラートを出しながらも、「僕も大橋HCのことを知っている」と情報戦では負けていない様子だ。

社会人と学生のチャンピオンが戦う現在のフォーマットになった第37回からは、学生代表12勝に対して社会人代表が25勝。最近では社会人が11連勝中と圧倒的な強さを見せつけている。それでも、得点差だけをみればそこまでの力差はない。日本最高レベルのチーム同士がしのぎを削る第74回ライスボウルは、東京ドームで2021年1月3日(日)15時キックオフ予定。年初から、熱い戦いを期待したい。