ギャンブル失敗で好機を逃した富士通の主将、これが「今のチームの実力」

5連覇への道のりは遠く、そして振り出しに戻った。

15日（火）、前人未到の5連覇を目指して第34回JAPAN X BOWL（JXB）に挑んだ富士通フロンティアーズは、接戦の末にオービックシーガルズに敗れてJXB連勝が「4」でストップ。

オフェンスが重要な局面で不発だったことを悔やんだ山本洋ヘッドコーチ（HC）は試合後、こう明かしている。

「要所できっちりとスコアを決めきれることができませんでした。なかなか思うようなオフェンスを展開できなかったことで、このような苦しいゲーム展開になってしまいました」

チーム唯一のタッチダウンパスをキャッチしたワイドレシーバー（WR）松井理己も、「勝負所でパスを捕れなかった」と反省する。

前年王者は、獲得ヤード数で324対304とオービックを上回った。しかし、サードダウンコンバージョンが9回中2回成功の23％にとどまり、フォースダウンは2回中1回成功も、第4クオーターのゴール前2ヤードで敢行したギャンブル失敗が勝敗に大きく影響した。

主将の趙翔来は試合終盤のフォースダウンギャンブルの場面を振り返り、得点できなかったことが「今のチームの実力」と完敗を認めている。