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オービックの李卓が候補者11名に選出、NFLの2021年IPPプログラム参加を目指す【プレスリリース】

2020年12月31日(木) 00:34

2020年12月31日発行
プレスリリース


NFLは30日(水)、2021年インターナショナル・プレーヤー・パスウェー・プログラム(International Player Pathway Program/IPPプログラム)の枠を争う9カ国11名の選手を発表し、オービックシーガルズの李卓選手(25歳、慶應義塾大学卒)がランニングバックとしてプログラム参加を目指すことになりました。
李卓を含む11名の選手は、今回のIPPプログラムを通じて来シーズンの練習生ポジションに選出されることを目指し、まもなくアメリカでトレーニングを開始します。

International Player Pathway Program/IPPプログラム

インターナショナル・プレーヤー・パスウェーは、北米以外の海外の選手にNFLレベルで競争し、スキルを磨き、最終的にはNFLロースターのスポットを確保できるようなチャンスを与えるため、2017年に開始されたプログラム。
NFL国際部門最高執行責任者(COO)を務めるダマニ・リーチは「2017年の創設以降、このプログラムはNFLにおける国際的な選手のパイプラインを強化しようとするリーグの継続的な取り組みの一環として進められている。世界規模でNFLの試合を拡大し続ける中、世界中のアスリートたちに、彼らのスキルを披露するチャンスを与えられることを楽しみにしている」とコメントしている。
NFLの8つあるディビジョンのうち、無作為に選ばれた1地区に所属する4チームが2021年のIPPプログラムに選ばれた海外選手を受け入れる。プレシーズンのトレーニングキャンプ終了とともに各選手はアサインされたチームでの外国出身練習生としての資格を得る。これにより、各選手が属するチームはシーズンに向けて1人多くの練習生を擁することができる。
2020年はIPPプログラムを通じてNFLと契約した選手3名が、レギュラーシーズンゲームに出場している。

NFL IPPプログラム出身の現役NFL選手

選手名、ポジション 出身国 IPP参加年 NFLチーム 備考
Efe Obada, DE イギリス 2017 カロライナ・パンサーズ 2018年から2シーズンで計26試合に出場
Jordan Mailata, OT オーストラリア 2018 フィラデルフィア・イーグルス 今季開幕戦(対ワシントン)で実戦デビュー、16試合中10試合に先発出場中(W16現在)
Jakob Johnson, RB ドイツ 2019 ニューイングランド・ペイトリオッツ 昨季は4試合、今季は全試合に出場中(W16現在)

 

今回選出された11名の選手

選手名 ポジション 出身国 所属チーム
Aaron Donkor LB ドイツ Arkansas State University (former)
李 卓 RB 日本 オービックシーガルズ
Yoann Miangue DL フランス Flash de la Courneuve
Leonel Misangumukini DE オーストリア Dacia Vienna Vikings
Adedayo Odeleye DE イギリス Loughborough University
Ayo Oyelola LB イギリス Nottingham University
Max Pircher OL イタリア Hildesheim Invaders
Sammis Reyes TE チリ Tulane University (former)
Bernhard Seikovits TE オーストリア Dacia Vienna Vikings
Lone Toailoa DL ニュージーランド Cal Berkeley (former)
Alfredo Gutierrez OL メキシコ Tec de Monterrey

李卓選手略歴

1995年2月20日 愛知県生まれ
南山中学(名古屋)でアメリカンフットボールをはじめる。2013年に慶應義塾大学入学。慶應義塾大学ユニコーンズでは2015年(971ヤード)と2016年(975ヤード)に関東大学リーグのリーディングラッシャーとなる。
大学2年生時の2014年にU-19世界選手権日本代表に選出され、翌年には大学生で唯一のシニア日本代表に召集され、世界選手権(アメリカオハイオ州)に出場。
2017年にオービックシーガルズ入団。2020年シーズンのジャパンXボウルでは111ヤードラッシュ、2TDでオービックの7年ぶり優勝に貢献するとともに試合のMVPに輝いた。182センチ、90キロ