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CFLコンバインに17人が参加。ドラフト目指して体力テスト

2021年03月01日(月) 21:01

カナディアンフットボールリーグ(CFL)コンバインが28日、富士通スタジアム川崎で行われた。17名が参加し、体力測定やポジション別ドリルに精を出した。今回のコンバインでCFLスカウト陣から評価されれば、CFLグローバルプレイヤードラフトの指名候補選手に選ばれるだけに、各選手が持てる力を存分に発揮した。なお、ドラフトは4月15日にカナダで開催され、ここで指名された選手が5月からトレーニングキャンプに参加する。

昨年は3月に開催予定だったが、コロナ禍の影響で中止になったCFLコンバイン。今年は唯一日本で実施された。参加した17人をポジション別にみると、ランニングバック(RB)3名、ワイドレシーバー(WR)6名、ディフェンスバック(DB)とラインバッカー(LB)が各2名、クオーターバック(QB)、オフェンスライン(OL)、ディフェンスライン(DL)、スナッパー(SNP)が各1名。

コンバインは身体測定から始まり、ウォームアップ後に3グループに分かれて40ヤード走、3コーンドリル、垂直飛び、ベンチプレス、立ち幅跳び、20ヤードシャトルを行い、その後ポジション別ドリルで終了した。

40ヤード走でトップタイムを叩き出したのはX2リーグのソニーソリッドステイトに所属する身長163.9センチのWR冨尾亨平。競輪選手でもある異色のフットボーラーは、1本目で4.69秒をマーク。参加選手の中で唯一4.6秒台の記録だった。100キロのバーベルを持ち上げた回数を測るベンチプレスでは、パナソニックインパルスのWR木下統之がトップの数字を記録。身長169.8センチと小柄の体格ながら、100キロのバーベルの21回持ち上げた。木下は立ち幅跳びでも301センチとまずまずの数字を残し、身体能力の高さを証明した。

CFLは、1958年に開始されたカナディアンフットボールの最高峰のプロリーグ。全部で9チームが加盟しており、東西のディビジョンに分かれている。毎年6月中旬からシーズンが始まり、11月下旬に終了する。決勝戦のGrey Cupは100年以上の歴史を持ち、カナダでも大きなスポーツイベントのひとつとなっている。CFLはさらなる成長に向けて国際化を推進し、北米以外の国からの選手のリーグ参加を促しており、日本のXリーグだけではなく、すでにオーストリア、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、メキシコ、ノルウェー、スウェーデンとのパートナーシップを締結している