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いざ世界へ挑戦! 日本人CFL選手が意気込み語る

2021年06月25日(金) 18:59

日本社会人アメリカンフットボール協会は25日、今シーズン「カナディアンフットボールリーグ(CFL)」に挑戦する日本人6選手のトレーニングキャンプ(7月10日~カナダ各地)参加を前に合同記者発表をオンライン開催した。4月15日のグローバルドラフトで指名された日本人6選手のうち5選手が出席し、新天地での意気込みや抱負などを力強く述べた。

惜しくもIPPプログラムに選出されず、CFLに挑戦することを決めたRB李卓(オービックシーガルズ⇒モントリオール・アルエッツ)は、「CFLではカナダのファンの記憶に残るような活躍をしたい。そして、CFL、NFL、世界に李卓というフットボーラーを認めさせたい」と意気込みを明かした。

LB山岸明生(富士通フロンティアーズ⇒モントリオール・アルエッツ)は「プロフットボール選手として北米のリーグでプレイできることにワクワクしている。これから競争があるけれど、まずは自分のできることにフォーカスしてチーム内の信頼を勝ち取り、ロスターに残ってスターターを獲得して、CFLと世界に自分の存在を知らしめたい」と抱負を述べた。

身長197センチ、体重136キロと恵まれたサイズを持つ町野友哉(富士通フロンティアーズ⇒ウィニペグ・ブルーボマーズ)は、2月のグローバルコンバインでベンチプレス、幅跳び、スリーコーンドリル、シャトルランで参加OL中トップの数値を出した。それだけに、「体のサイズのわりにクイックで動けることや、スピードが自分の武器になると思っている」と自分の長所をCFLでも最大限発揮するつもりだ。

2019年のXリーグレギュラーシーズンでは日本記録に並ぶ58ヤードのFGを成功しているK佐藤敏基(IBM BigBlue⇒トロント・アーゴナーツ)は、「NFLを目指してずっと挑戦している。これからはプロの世界に入るということで、自分自身に加えて所属チームに対しても今までより1レベル上の責任が伴うと思うので、そんな責任感を持った中でボールを蹴るのはプレッシャーになる反面すごく楽しみ。ここが自分の持ち味だと思っているので、こういったメンタリティーを曲げずにやっていきたい。また、自分たちが活躍することで日本人の次の世代にもつながっていくと思う」と、下の世代の橋渡し役になることも念頭に置いていた。

練習では73ヤードのFGを成功させ話題にもなったK山﨑丈路(オービックシーガルズ⇒BC ライオンズ)は、「目標はNFLで活躍すること。その目標に対してぶらさずにそこから逆算して、今自分は何をするべきなのかをしっかりと自覚して挑戦したい。自分の持ち味はキック力。CFLは長距離のキックを蹴ることが有利になると思っている。そこでしっかりと自分の価値を出して結果を残したい。そして、僕らの活躍が今後の日本人のチャレンジに大きく関わってくると思っている。目標と使命を結びつけながらカナダでも日本人のプライドを見せたい」とCFLでの活躍を誓った。

なお、グローバルドラフトでは日本人選手の中で最も指名順位が高い1巡4位で指名されたLB丸尾玲寿里(アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ⇒ウィニペグ・ブルーボマーズ)は欠席のためビデオメッセージで、「調子のいいときでも悪い時でも自分のベストを尽くし、フルスピードで自分のできる最高のレベルでやっていきます。そして、CFLでの私の目標は、もちろんロスター入りすること、そして、CFLでプレイする最初の日本人選手になることです」と決意表明した。

日本のアメリカンフットボール界で画期的な挑戦をする6人の今後の主な日程は、7月1日~2日にカナダへ渡航し、1週間の隔離期間を経て10日にキャンプインする。今季のCFLは日程短縮のために、ロスターが2人減の最大44人、グローバル枠は1人減の1人。6人のサムライは激しいロスター争いを勝ち抜き、8月5日の開幕に備える。

 

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